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トヨタ、名村造船など/本日の注目個別銘柄
<7203> トヨタ 6360 -70伸び悩む。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は6634億円で前年同期比88%増益、6500億円前後であった市場予想をやや上振れる着地に。一方、通期予想は1兆8000億円から1兆9400億円に上方修正しているが、通期予想のコンセンサスは2兆3000-4000億円レベルと見られ、同水準までには達せず。為替前提レートが1ドル=92円、1ユーロ=122円までの円安修正にとどまっており、さらなる上方修正期待は残るものの、ダイハツ<7262>や富士重工<7270>などとの比較では、ポジティブなインパクトは限定的であり、全体相場の軟調な地合いに押される状況にも。
<9983> ファーストリテ 34700 -900さえない。先週末に7月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比5.5%増、3ヶ月連続での増収ながら、前月の同20.5%増からは増収率が鈍化する格好になっている。ただ、Uアローズ<7606>やポイント<2685>、ハニーズ<2792>などが前年比マイナスに転じる中、相対的に好調推移といった見方になっている。一方、足元の決算動向などから、粗利益率の状況などは見極めたいとの動きも。
<2587> サントリーBF 3575 +25堅調。上場後1ヶ月を経過したタイミングでもあり、アナリストの新規カバレッジの動きが目立ってきている。本日はモルガン・スタンレー(MS)が4200円目標で、野村が4500円目標で、それぞれ新規に買い推奨としている。野村では、今後3年間のEBITDA成長率を年率13%強と予想、今後の国内外M&A実施により、真のグローバルメーカーになるポテンシャルがあるとも指摘。
<5007> コスモ石油 197 +13買い優勢。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も210円から300円に引き上げている。千葉製油所がほぼ平常に近い運転となり、今後の収支改善が期待できるとの見方に。今後は石油製品の外部調達コストが消失するため収益予想を上方修正しており、今期経常利益は会社計画610億円に対して941億円と予想している。第1四半期の進捗率が低かったことで、先週末は反落となっており、本日は見直しの動きにつながっている。
<6952> カシオ 972 +46しっかり。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は40.2億円で前年同期比10%増益、市場コンセンサスは35億円程度であったため、上振れ着地となっている。時計事業の好調持続に加えて、システム事業やデジカメ事業などの損益が改善する方向に。業績面での安心感の強さなどを再評価する流れにも。
<4540> ツムラ 2683 -189下げ目立つ。先週末に第1四半期の決算を発表したが、営業利益は53.7億円で前年同期比11%減と2ケタ減益になっている。前年同期の水準が高かったとはいえ、これまで安定成長が続いてきていただけに、ネガティブなインパクトも。野村では投資判断を「ニュートラル」から「リデュース」に格下げ、円安の影響に加えて、薬価改定や減価償却費の増加を考慮すると、15.3期は通期で減益になると予想。
<8339> 東京都民銀行 1190 +68買い優勢。八千代銀行<8409>と経営統合に向けた交渉に入ったと報じられている。2014年秋の統合を目指し、実現すれば首都圏の地銀・第二地銀では上位グループに入ると見通し。得意分野が重複しておらずシナジー効果が期待できるなど、これまでの財務強化型の再編でなく、金融強化を機能するなど前向きな再編であると伝わっていることなどが評価ポイントにも。八千代銀行も急伸の展開へ。
<7014> 名村造船 1048 +106連日の急伸。1日に発表した第1四半期の好決算を引き続き評価の動き。営業利益は86.3億円で前年同期比4.2倍、上半期予想100億円に対する進捗率は86%に達している。もともと、今期の大幅増益見通しが好感されて5月には1200円まで買われた経緯もあり、第1四半期決算を受けて更なる上振れ期待が高まる中、反発余地は依然として大きいとの見方にも。
<3101> 東洋紡 167 +9後場は上げ幅を広げる。第1四半期営業利益は52億円で前年同期比2.3倍と急拡大、上半期計画100億円、同31%増益に対して順調な進捗となっている。スマホ・タブレット部材用途などの工業用フィルム、診断薬用酵素などのバイオ事業が好調で、収益拡大のけん引役に。株価水準の値頃感から短期資金の関心も集まりやすいようだ。
<5938> LIXIL 2422 -52さえない、決算発表後は軟化する展開となっている。第1四半期営業利益は92億円で前年同期比2.8倍と急拡大しているものの、市場予想は100億円超の水準であったともみられ、マイナスの反応が強まる状況のようだ。業績予想の変更もなく、足元の株価は堅調な動きが続いていたこともあり、目先の利食い売りにつながる格好へ。《FA》
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