【株式評論家の視点】資生堂は5月高値に接近、中間層へのビジネス開始を期待、中期2000円へ

2013年7月24日 09:20

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  資生堂 <4911> は、急拡大するインドの中間層へのビジネスを開始することへの期待感が高まってる。2001年以来、代理店を通じてインドのプレステージ(高級)化粧品市場で販売していたが、今後大きな拡大が見込まれるインドの中間所得者層を対象とした「マステージ領域」に新たに参入する。アジアを中心に12カ国・地域で展開するスキンケア・メーキャップブランド「Za(ジーエー)」を導入、商品の輸入および卸売りを専門に行う100%子会社「資生堂インド」を2013年7月4日、新たにムンバイに設立。14年4月に「Za」の販売を開始し、急拡大するインドのマステージ市場の中でも比較的価格帯が高いエリアに注力し、2014年末までに250店、4年後の2018年には1700店規模を目標に展開するとしており、期待先行ながら堅調な展開が続くと予想される。

  足元の業績、、国内での売上増、欧米、中国、新興国などの売上の伸長に加え為替差を織り込み増収を計画。また、売上増による差益増およびコスト構造改革、事業構造改革の効果で、14年3月期売上高は7100億円(前期比4.8%増)、営業利益は380億円(同45.9%増)、経常利益は380億円(同33.8%増)、最終損益は200億円の黒字(同146億8500万円の赤字)と黒字転換を見込む。年間配当は20円(前期比30円減)を予定している。

  株価は、5月23日につけた年初来の高値1608円から6月13日安値1373円まで調整。1400円割れを下値として固め7月19日高値1575円と買われ、底堅い動きとなっている。週足では26週移動平均線をサポートしているほか、月足では9カ月移動平均線が24カ月移動平均線を上抜く方向で騰勢を強めつつある。オフィス機能を中心に、多目的ホール、商業スペースなどを有する、東京・銀座の本社新社屋「資生堂銀座ビル」が10月オープンし、生産性の向上を目的に都内に分散しているオフィス機能の集約と効率化を推進することや、電通リテールと共同で店頭販売支援の新会社設立などへの期待もある。今期は減配予想で、PER31倍台とやや割高感はあるものの、連結配当性向40%の方針は堅持し、15年3月期以降は、再び成長軌道に乗り、早期に利益水準を上げていく構え。期待先行となるが、2000円台回復を視野に入れよう。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】岡部は高値肉薄、2Q業績上方修正で12月通期業績も上ぶれ期待(2013/07/23)
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】東洋建設は6月ボトムから18%上昇水準で出番待ち、公共投資増が追い風(2013/07/23)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事