三井物産、米アリゾナ州の天然ガスパイプライン事業に参画

2013年7月22日 17:43

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位置図(画像:三井物産)

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 三井物産は22日、米アリゾナ州において米国の天然ガスをメキシコへ輸出するためのパイプライン事業に出資参画することで、米国パイプライン運営最大手のKinder Morgan及びメキシコ国営石油会社Petroleos Mexicanos(以下PEMEX)と合意したと発表した。三井物産は100%子会社であるMIT Pipeline Investment Americas, Inc.を通じて、同パイプライン事業推進会社であるSierrita Gas Pipeline LLCに30%出資する。

 また、PEMEXも米国の100%子会社MGI Enterprises US LLC経由で35%出資参画する。三井物産は今年4月9日にPEMEXと天然ガスをはじめとするエネルギー関連事業協力に関する覚書を締結しており、同事業は同覚書に基づき実行される最初の共同事業となる。

 同事業は、米アリゾナ州ツーソンの既存の基幹パイプラインからメキシコ国境のササベまで約100キロメートルの天然ガスパイプラインを新規に敷設し運営するもの。輸送能力は日量約2億立方フィートで、総事業費は約2億ドル(約200億円)を見込んでいる。全輸送容量についてPEMEX100%子会社MGI Supply, Ltdとの間で25年間の輸送委託契約を締結しており、米国エネルギー規制委員会や大統領許認可を取得の上、2014年9月30日までの操業開始を目指している。

 米国及びメキシコにおけるシェールガス開発の進展や堅調な国内経済の成長により、メキシコは今後もガス需要が大きく伸びていくと考えられている。三井物産は、今回のPEMEX及びKinder Morganとの共同事業を通じて、メキシコ及び米国のガス関連事業の拡大を図り、ガスバリューチェーンの拡充を通して両国の社会・経済発展、並びにエネルギーの安定供給にさらなる貢献をしていく。

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