【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ティー・ワイ・オーは6月安値から3割戻したところで頑強、高値奪回へ、TV-CM制作事業の受注が好調

2013年7月12日 08:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  TV-CM制作大手のティー・ワイ・オー <4358> (JQS)の株価は終値ベースで156~159円が7営業日継続している。6月安値118円からの戻り率は32%に達し強い展開で高値奪回が見込めそうだ。収益改善に対する期待感で出直り本格化の動きが期待される。

  TV-CM制作事業を主力として、WEB広告などのマーケティング・コミュニケーション事業も展開し、海外子会社など不採算事業の縮小・撤退・売却などによって事業構造改革を進めている。5月31日にはマーケティング・コミュニケーション事業内で不採算だったテオーリア事業を譲渡した。TV-CM制作市場およびネット広告市場は拡大基調であり、事業構造改革の効果や収益管理徹底などの施策も寄与して一段の収益改善が期待される。

  今期(13年7月期)の連結業績見通しについては、6月27日に営業利益と経常利益の減額、純利益の増額修正を発表し、売上高が前期比3.5%増の250億円、営業利益が同3.3%減の14億円、経常利益が同16.2%増の12億70百万円、純利益が同34.8%減の7億30百万円としている。TV-CM制作事業での人件費増加を主因に営業利益を減額したが、TV-CM制作事業の受注が好調であり、マーケティング・コミュニケーション事業もWEB媒体広告関連を中心に受注が好調である。

  第3四半期累計(12年8月~13年4月)の通期予想に対する進捗率は売上高が72.0%、営業利益が72.9%、経常利益が76.0%、純利益が90.3%である。概ね順調な水準であり、純利益は再増額の可能性がありそうだ。さらに来期(14年7月期)についても、主力事業の好調に加えて、事業構造改革効果も本格寄与して一段の収益改善が期待される。

  なお6月27日には、今期末配当について従来予想の2円を3円(前期比1円増配)に増額修正するとともに、14年1月末から株主優待制度を再開することも発表した。さらに8月1日付で単元株式数を500株から100株に変更することも発表した。

  株価の動きを見ると、6月12日に発表した第3四半期累計が営業減益だったことを嫌気して水準を切り下げ、6月26日には118円まで調整する場面があった。しかし6月27日に発表した配当増額修正を好感して急反発し、足元では150円~160円近辺まで戻している。調整が一巡して出直り態勢のようだ。

  7月11日の終値158円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS12円22銭で算出)は13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間3円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS58円32銭で算出)は2.7倍近辺である。

  週足チャートで見ると、52週移動平均線近辺で長い下ヒゲを付けて26週移動平均線を回復した。底入れを確認した形だろう。また日足チャートで見ると、25日移動平均線および75日移動平均線近辺まで戻している。これを突破すれば出直りの動きに弾みが付きそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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