関連記事
(中国)5月経済指標は総じて弱い着地に、利下げ予想は見方分かれる
記事提供元:フィスコ
*10:28JST (中国)5月経済指標は総じて弱い着地に、利下げ予想は見方分かれる
中国で8日から9日にかけて発表された5月の経済指標は全般に弱い着地となった。貿易統計では、輸出が前年同月比1.0%増となり、伸び率は市場予想(ブルームバーグまとめ)の7.4%増を大きく下振れ。輸入は同0.3%減と、予想外のマイナスに転落した。輸出の減速は政府によるデータ偽装取り締まり強化も一因とみられるが、内需・外需の弱さがあらためて示された格好だ。
ほかに、鉱工業生産、固定資産投資、人民元建て銀行新規融資といった指標も、市場予想を下回る結果となった。また、5月の生産者物価指数(PPI)は2.9%の下落となり、下げ幅は前月の2.6%から拡大。これも内需の低迷を示唆するデータと受け止められている。
一方で5月の消費者物価指数(CPI)は2.1%上昇となり、市場予想を下回る伸びに。これを受けて一部では、金融緩和の余地が生まれたとの指摘もみられる。対外経済貿易大学の趙慶明教授は、CPI、PPIともに前月比で低下していることから、利下げが可能だと指摘。利下げでホットマネー流入を抑制できるだけでなく、企業や消費者の信頼感回復につながるとの見方を示した。
一方で、利下げ実施の可能性は低いとの見方もある。一部の市場関係者は、利下げを含む金融緩和では中国の構造的な矛盾を解決できず、市場の不安定さを増すだけだと指摘している。また、中国国営メディアの新華社は9日、政府の景気減速に対する許容度が拡大していると報じた。
《NT》
スポンサードリンク

