(中国)高級品ブランド価値ランキング、プラダなど躍進の裏にチャイナマネー/コラム

2013年5月23日 12:28

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記事提供元:フィスコ

[コラム【EMW】]

 調査会社ミルウォード・ブラウン・オプティモーがこのほど発表した世界の高級品ブランド価値ランキング(2013年度版)で、ルイ・ヴィトンが8年連続で首位の座を維持した。ただ、そのブランド価値は前年比で12%減少しており、優位性は崩れつつあるという。一方で、グッチやプラダの躍進が目立った。

 同ランキングによると、ルイ・ヴィトンのブランド価値は227億米ドル(約2兆3400億円)。一方、グッチはブランド価値127億米ドルで3位、プラダは94億5000万米ドルで4位に入った。ブランド価値の伸び率はそれぞれ、前年比48%増、同63%増と高い伸びを記録。なお、2位は前年と同じエルメスだった。

 グッチとプラダが躍進した背景には、中国人の購買力の上昇があると指摘されている。23日付の香港メディアによると、中国の若い女性の間では、ルイ・ヴィトンに比べて値ごろ感のあるグッチやプラダを選ぶ傾向が強いという。

 また、ルイ・ヴィトンはコピー品が多く出回っていることも、敬遠される一因のようだ。中国出身のある女性は、「本物のヴィトンを持っていても『そのA貨(=コピー品)どこで買ったの? 』と聞かれるのがオチ」と語っている。

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