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川崎重工、米ワシントン向け地下鉄電車100両を約180億円で追加受注
7000系車両のイメージ(画像:川崎重工業)[写真拡大]
川崎重工業は16日、ワシントン首都圏交通局(WMATA)より地下鉄電車(7000系)100両を追加受注したと発表した。追加分の契約金額は約1億8,400万ドル(約180億円)で、納期は2018年8月の予定。
今回の受注は、2010年に受注したベース契約64両に付随するオプション契約100両が行使されたもの。これまでにオプション契約は364両が行使されており、川崎重工の7000系の受注両数は合計で528両になり、契約総額も10.7億ドル(約1,050億円)になる。今回のオプション分100両は既存車両の置き換えを目的として調達されるもので、オプション車両納入後はWMATA保有車両の半数以上が川崎重工製になる。
7000系地下鉄電車は、ダレス国際空港への延伸計画、老朽化した既存車両の更新計画、ならびに混雑緩和など旅客サービス向上計画に伴って導入された。WMATAとして初めてステンレス鋼製の構体を採用するとともに、従来各車両に設置していた運転室を2両あたり1箇所に減らすことで座席数を増加している。また、デジタルコンテンツ表示装置やCCTVカメラ、情報伝送システムなど、従来車にはない最新システムを採用している。
米国では、オバマ大統領のもと景気対策の一環として交通インフラを含む社会資本への投資が積極的に検討されており、北東回廊の都市交通やアムトラックをはじめとする都市間交通の既存車両置き換えや輸送力増強に関するプロジェクトが増加することが予想されている。
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