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昭和電工の植物育成用LEDを採用した完全閉鎖型植物工場が福島県川内村に完成
栽培室 内部(写真:昭和電工)[写真拡大]
昭和電工の植物育成用LED素子および高速栽培技術「Shigyo法」を採用した福島県川内村の「川内高原農産物栽培工場」が4月26日に竣工した。「川内高原農産物栽培工場」は完全閉鎖型の植物工場で、リーフレタスなどの葉菜類を一日に最大8,000株以上収穫できる生産能力を有する。
完全閉鎖型の植物工場では、外気および病害虫等を遮断した栽培が可能で、消費者に安全を訴求することができる。また、天候や気温に左右されず農産物を計画的かつ安定的に生産でき、農産物にとって常に最適な環境で育成できるため、露地野菜に比べて栄養価の高い作物の生産も可能。
今回、川内高原農産物栽培工場に採用されたのは、植物育成に最適な660nmの波長を世界最高の輝度で発光できる昭和電工独自の赤色LED素子と、昭和電工が山口大学と共同開発した高速栽培法「Shigyo法」を組み合わせた植物育成システム。同システムでは、従来の蛍光灯を使用した栽培方法に比べ、同期間で2倍以上の収穫量を実現できる。また、昭和電工のLED素子は蛍光灯に比べ発熱量が少なく、空調等の電気代を抑えることもできる。収穫量の増大とランニングコストの低下により、採算性の高いLED植物工場の運営が可能となる。
昭和電工では、同LED素子および「Shigyo法」に、LEDの特長を最大限に活かすアルミ栽培棚・断熱パネル・炭酸ガスを組み合わせた植物育成システムの提案を進めている。すでに複数の設備で採用が決定し、今後順次竣工される予定。
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