オリックス、医療機器の車載型レンタル事業会社を買収

2013年5月2日 17:51

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 オリックスは2日、株式会社フリール(本社:群馬県高崎市)の発行済み全株式を譲り受けたと発表した。今後フリールはオリックスグループの一員として事業拡大を図る。

 フリールは1992年に創業した国内初の医療機器の車載型レンタル事業会社。CT・MRI装置などを車両に搭載し、医療機関などのニーズに応じて定期的に貸し出す「一般レンタル」や、保有機器の更新に伴う不稼動時の「代替レンタル」、企業における従業員向けの「検診サービス」など、“必要な場所・期間・時間”にサービスを提供するユニークな事業モデルを有している。1995年には日本初のヘリカルCT搭載車、2000年には世界最小の超電導1.5テスラMRI搭載車、さらに、2012年にはデジタルマンモグラフィ搭載車を開発するなど、積極的な事業展開を進めている。

 オリックスは医療業界に特化した営業部門があり、全国の医療機関向けに医療機器のリースやファイナンスを行っている。また、オリックス・レンテックでは、近年、人工呼吸器や超音波手術器など多様な医療機器のレンタル事業に注力するなど、オリックスグループとして医療業界に多数の実績とネットワークを有している。

 オリックスはこうした既存事業に加えて、全国の顧客網や営業ネットワークを通じてフリールのノウハウやサービスを提供するとともに、検診サービスなど成長分野での事業拡大や、CT・MRI以外の新たな医療機器の車載型レンタルの開発、医療機器メーカーとの連携強化など、一層の事業領域の拡張を図っていく。

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