LG電子、世界初の曲面型55インチ有機ELテレビを発売 再びサムスンに打撃

2013年5月2日 16:50

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韓国の大手電機メーカーLG電子が、4月29日に55インチの曲面型OLEDテレビ(有機ELテレビ)を世界で初めて発売した。

韓国の大手電機メーカーLG電子が、4月29日に55インチの曲面型OLEDテレビ(有機ELテレビ)を世界で初めて発売した。[写真拡大]

 韓国の大手電機メーカーLG電子が、4月29日に55インチの曲面型OLEDテレビ(有機ELテレビ)を世界で初めて発売した。

 今年1月初めに55インチの曲面型OLEDテレビを世界で初めて公開したのに続き、今回は世界初の発売に成功、次世代型の超高画質大型テレビ市場でトップの地位を占めそうだ。一方これにより競争社のサムスン電子はLG電子から2度目の打撃を浴びせられた形になる。

 OLEDテレビは従来のLCD テレビの液晶とは違い、画面を構成するピクセル一つ一つが自ら光を出し、反応速度も1000倍以上速く、画質が優れているうえに光源(バックライト)が不要、さらに薄型で電力効率もいいというまさに「夢のテレビ」だが、今回の曲面型OLEDテレビはさらに一歩先を行っている。

 LG電子が発売した曲面型OLEDテレビは、アイマックスフォーマット使用の映画館のように画面の両端が内側にカーブしており、従来の平面型テレビとは異なり、視聴者の目から画面中心部までの距離が両端までの距離と同じである。このため画面のわい曲や、視野の外郭がひずんで見える「外郭部分の認識度低下現象」が極力軽減され、より見やすくてリアルな画質と没頭感が味わえる。

 また高強度で超軽量の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用、4.3mmの超スリムな厚みと17kgという軽量デザインの具現にも成功。さらにモニターとの一体感を出した透明スタンドはあたかもモニターが宙に浮いているような視覚効果を与え、映像への没頭感をさらに高める。

 加えて今回の曲面型OLEDテレビはフィルム型のスピーカーを世界で初めて採用。スピーカーがモニター下や後方にある通常のテレビとは違い、前面のスタンドの左右に薄い透明のフィルムタイプのスピーカーを設置、音の明瞭度と高音の鮮明度が向上し、臨場感がアップされる。

 LG電子は今年1月に米国ラスベガスで開かれた世界最大の家電展「CES 2013」で曲面型OLED テレビ試作品を公開、注目を集めた。同社はこの日から大手デパートやLGベストショップ、量販店など全国20ヶ所において今回の曲面型OLEDテレビを展示、予約注文を受け付け、6月から順次配送する。国内での販売価格は1500万ウォン。

 またLG電子は購入客に100万ウォン相当の純金のカードを贈呈する予定だ。(翻訳:中島礼子)

※この記事は재경일보提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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