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全日空、ボーイング787型機運航再開に向けた取り組みを発表
全日本空輸(ANA)は26日、現在運航停止中のボーイング787型機について、同社が保有している787型機全17機に対し、ボーイング社のサポートチームと連携して4月22日より改修作業を行っていると発表した。同改修作業を完了すれば飛行機の耐空性が回復し、運航可能となる見込み。
787型機をめぐっては、4月19日(米国時間)に米ボーイング社が米連邦航空局(FAA)に提出した787型機へのバッテリー関連部の改修プランが承認され、4月26日には国土交通省より787型機への耐空性改善通報の改定版が発行された。
これについて全日空は、「本改修内容は、想定しうるあらゆる原因を網羅した対策となっており、バッテリー不具合の再発を確実に防止できること、さらに私ども航空会社の意見、要望も十分に反映されたものであることが確認できた。これにより、787型機のバッテリーシステムに対する信頼性は大きく改善された。よって、弊社としては本改修を実施することで787型機の運航の安全性を確保できるものと判断した」とコメントしている。
787型機全17機の改修期間は4月22日~5月27日を予定している。メーカーにて改良された新しいバッテリーおよび新しいバッテリー充電器に交換するほか、万一バッテリーに不具合が発生した際に機体への影響を防止するための密閉式容器および排煙装置を設置する。
また、全日空では、改修作業に加えて、顧客により安心して利用してもらうために同社独自の取り組みを行う。まず、必要な改修が完了した機体は順次確認飛行を実施する。また、新たに搭載されたバッテリーを一定期間使用後取り卸し、詳細点検を実施する。さらに、バッテリーの状況を飛行機のシステムでモニターできる仕組みを構築する。
そのほか、787型機の運航乗務員は787型機フライトシュミレーターと実機を用いての慣熟飛行験を実施後、営業フライトにて運航する予定。また、改修状況や取り組み状況を専用のホームページにて報告していく予定。
なお、787型機による営業便での運航再開時期については、「諸準備が整い次第あらためて案内する」としている。
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