丸紅、NECモバイリング株に対してTOB 完全子会社化を目指す

2013年4月26日 18:23

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 丸紅及び同社の100%子会社であるMXホールディングスは26日、MXホールディングスが携帯電話の販売代理店を運営するNECモバイリングの普通株式の全てを公開買付け(TOB)により取得すること、及び丸紅とNECモバイリングとの間で4月26日付で資本業務提携契約を締結することを決定したと発表した。

 買い付け価格はNECモバイリングの普通株式1株につき5,510円。全株を買い付けた場合、総額は約800億円となる。買い付け期間は4月30日から6月12日まで。

 丸紅は、NECモバイリングと同種の事業を営む丸紅テレコムをモバイルビジネスの中核事業体として位置付け、直営キャリアショップ等を通じた一般顧客向け、及び各種の営業活動を通じた法人顧客向けの双方に対し、スマートフォン、タブレット端末等のスマートデバイスの利用特性に則した付加価値の高いサービス・機能を、顧客の意向を踏まえて提案・提供することを志向している。

 丸紅は、昨年12月下旬から、NECモバイリングの親会社であるNECが同社の新たなパートナーを検討するために、その保有するNECモバイリング株の譲渡を複数の買付候補者に打診したことに始まる入札プロセスに参加。NECの選考の結果、今年4月に最終買付者候補者として選定された。その後、NEC及びNECモバイリングとの間で交渉を進め、諸条件の合意に至ったことから、今回NECとの間で応募契約を締結し、また、NECモバイリングとの間で資本業務提携契約を締結した。

 丸紅は、NECモバイリングを完全子会社化することにより、丸紅グループ企業との多面的な連携関係を構築し、また、NECモバイリングと同じ事業を営む丸紅テレコムとの間で営業面、店舗運営実務面でのノウハウ共有・相互活用を図る相乗効果の追求が可能となる。

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