出光・コスモ石油・丸紅・三井物産がカタール製油所建設に資本参加

2013年4月22日 14:06

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 出光興産、コスモ石油、丸紅、三井物産は22日、カタール国営石油公社であるカタール・ペトロリアム社および仏トタール社とともに、カタールのラファン・リファイナリー2株式会社へ出資することで合意し、4月21日に合弁契約に調印したと発表した。出資比率は、カタール・ペトロリアム社84%、トタール10%、出光興産2%、コスモ石油2%、丸紅1%、三井物産1%。

 カタールでは、2009年にラス・ラファン工業都市に建設された第1製油所(精製能力:日量14万6千バレル)が稼動し、安定操業している。出光興産、コスモ石油、丸紅、三井物産の4社は2006年に、同第1製油所を保有・運営するラファン・リファイナリー株式会社に出資参画している。

 今回のラファン・リファイナリー2株式会社は、第1製油所と同規模の第2製油所を建設する予定。2016年下半期の完成を目指している。プロジェクトの総コストは約15億ドルとなる見込み。

 第2製油所では、第1製油所と同様に世界最大級の埋蔵量を誇るノース・フィールド天然ガス田から産出されるコンデンセートを精製して、ナフサ・灯油・軽油・LPガスなど石油製品を生産する。軽油については、軽油深度脱硫設備を備え、さらなる付加価値の向上を図る計画。また、第1製油所と第2製油所は一部施設を共有化する計画で、これまでの第1製油所の事業性も改善される見込み。

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