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人材派遣大手のテンプHD、同業のインテリジェンスを514億円で買収
人材派遣大手のテンプホールディングス(HD)は26日、同業のインテリジェンスホールディングスの発行済株式及び新株予約権の全部を取得し、同社を子会社化すると発表した。
テンプHDは、世界有数のオルタナティブ資産運用会社であるコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)を母体とするIntelligence Capital L.P.が保有するインテリジェンスHDの発行済株式約96.83%のほか、インテリジェンス従業員持株会その他の株主の保有分を併せ、インテリジェンスHDの発行済株式及び新株予約権の全部を取得することを予定している。
株式取得額などを含めた買収総額は約514億5,000万円となる。買収資金は保有する手元資金を充当するとともに、経営状況、財務状況等を勘案しながら金融機関からの調達も含め、最適な資金調達手段を行うことを検討しているという。
インテリジェンスHDは、国内を中心にメディア事業(パート・アルバイトを中心とした求人広告)、キャリア事業(正社員領域の人材紹介・求人広告)、派遣事業(人材派遣)、アウトソーシング事業(IT関連サポート業務、コールセンター業務、ソフトウェアの開発等の受託)の4事業をコア事業として展開している。特に「DODA(デューダ)」ブランドで展開する正社員領域の人材紹介サービス、「an」ブランドによるインターネット及び情報誌などのメディアを活用した求人情報サービスは共に国内トップクラスの地位を占め、また、派遣・アウトソーシングでは特にIT・通信業界に強みを発揮している。
テンプHDとインテリジェンスHDは同業だが、事業領域の重複が少ないために相互補完的な関係にあり、テンプHDは今回インテリジェンスHDを子会社化することで相互のインフラ、ブランド力の相互活用による極めて有益なビジネスシナジーの創出が可能になるものと判断し、同社の買収を決定した。
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