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三菱商事、キリン協和フーズ社を305億円で買収 完全子会社化へ
三菱商事とキリンホールディングス(HD)は18日、キリンHDの100%子会社である食品化学事業会社「キリン協和フーズ」の全株式を三菱商事が取得することついて合意したと発表した。
三菱商事は、今年7月にキリン協和フーズ株式の約81%を取得し、2015年1月に残りの全株式を取得する予定。株式の取得額は305億円。
キリン協和フーズは国内に多数の事業拠点を持ち、これまで培われた豊富な食品加工技術を有し、酵母エキス・アミノ酸調味料・核酸系調味料・醸造調味料などの高品質な調味料素材や、製パン資材など食感改良のための食品素材を大手加工食品メーカーや中食・外食チェーン等へ提供している国内トップクラスのメーカー。また、海外にも製造拠点(中国・インドネシア)を保有している。
一方、三菱商事の化学品グループでは、「化学」や「技術」の力と商社のネットワークを活用して食品化学事業を軸とするライフサイエンス事業を強化するため、2011年4月に「ライフサイエンス本部」を設立。2012年11月には同本部主管の100%子会社「三菱商事ライフサイエンス」を新設し、傘下に三菱商事フードテック(甘味料事業、調味料事業)と興人ライフサイエンス(発酵事業・調味料素材事業)の2社を集約した。
三菱商事は、今回同社グループにキリン協和フーズが加わったことにより、キリン協和フーズを中核事業会社としながらグループ各社に蓄積された食品素材の開発技術を結集させ、一大グループとして強い味覚素材の開発技術力を軸に、世界各地域の食品加工、外食・中食、ヘルスケア向けにより高度な顧客ニーズに応えられるビジネスを展開し、世界のリーディングカンパニーと肩を並べる事業グループを目指す。
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