伊藤忠、ヘルスケア分野においてエア・ウォーターと協業

2013年2月14日 19:13

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 伊藤忠商事は14日、100%を保有するヘルスケアーテックの株式の60%をエア・ウォーターに譲渡することについて合意したと発表した。関係当局の必要な許認可を経て株式の譲渡を実行する。

 ヘルスケアーテックは、医療機器・医薬品等の物品物流管理事業(Supply Processing & Distribution、以下「SPD事業」)の先駆的企業として20年にわたる実績とノウハウを有し、国内の大規模な病院を中心に業務受託実績を重ね、着実に成長を続けてきた。また、ジェネリック医薬品卸販売事業、医療機器等の輸入販売事業など、医療機関向けの様々な事業を展開している。

 一方エア・ウォーターは、医療用ガス事業、病院設備工事事業の国内最大手であり、更にSPD事業、受託滅菌サービス事業、医療機器製造販売事業、介護福祉関連事業、在宅医療関連事業など、国内の数多くの医療機関向けに非常に幅広いサービスを複合的に提供している。伊藤忠商事は、エア・ウォーターと共同でSPD事業等に取り組むことはヘルスケアーテックの成長を加速させるための最良の機会と判断し、エア・ウォーターへの一部株式の譲渡を決定した。

 伊藤忠商事は、今後エア・ウォーターと共同で、伊藤忠商事が長年にわたり培ってきた医療業界におけるノウハウとその国内外に持つネットワークを通じた調達力等を活かし、ヘルスケアーテックの企業価値向上と付加価値の高いビジネスモデルの創出に取り組んでいく。

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