【編集長の視点】反落のベクターは4Q経常利益が6四半期ぶり黒字転換を評価余地

2013年2月8日 10:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  ベクター <2656> (JQS)は、前日比変わらずで寄ったあと、11円安の333円と3日ぶりに反落している。今年1月9日に昨年来高値358円まで買い進まれ、東京市場が、3連休となることから利益確定売りが先行している。

  同社は、去る1月25日に今3月期第3四半期(3Q)決算の開示に合わせて、今期通期業績予想を発表。年間経常利益は赤字転換を予想したが、四半期(3カ月)ベースでは今期第4四半期(4Q)の経常利益が、2012年3月期第2四半期以来、6期ぶりに黒字転換することになり、この再評価から下値は下げ過ぎ訂正買い余地を示唆している。

  同社の今期業績は、営業収益25億5100万円(前期比28%減)、経常利益2億1300万円の赤字(前期は5500万円の黒字)、純利益4億5900万円の赤字(同2億5500万円の赤字)と予想されている。ただ四半期ベースでは4Qは、営業収益6億3900万円(前年同期比18%減)、経常利益2500万円(同8000万円の赤字)、純利益2400万円の赤字(同2億8000万円の赤字)とした。前年同期に比較して減収率を縮め、経常利益は黒字転換するとともに、3Q業績に比較しても減収増益となる。

  オンラインゲーム事業で前期は新規大型タイトルが好調に推移し、今期は中規模の新規タイトルの運営に注力、不正アクセス事案の影響も考慮して通期では減収・連続赤字と見込んだが、4Qでは次期にサービスを開始する新規タイトルの広告費や監査報告などの各種年度費用が重なるが、情報セキュリティ対策引当金の戻入益や費用削減効果などが寄与して経常利益は黒字転換と回復を鮮明化、次期業績への期待を高めている。

  株価は、昨年11月につけた株式分割権利落ち後安値257円から底上げ、4Q経常黒字転換予想で昨年来高値まで4割高した。来期業績への期待を高め一段の戻りを試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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