丸紅、米メキシコ湾で原油・ガスの洋上生産・処理サービス事業に参画

2013年2月6日 13:08

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完成予想図(画像:丸紅)

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  • 対象鉱区所在地(画像:丸紅)

 丸紅は6日、米石油・ガスインフラ企業大手のWilliams Partners, L.P.社との間で、同社が米国メキシコ湾において海底油田向けに実施する原油・ガス洋上生産・処理サービス事業(総事業費:約10億ドル)の49%持分を取得することに合意し、出資契約を締結したと発表した。また同時に、近年競争力が高まっている北米での石油化学製品製造事業、並びに石油・ガス関連インフラ事業についても共同開発推進に関わる覚書を締結した。今後両社で包括的な協業を進めていく。

 今回の出資は、Williamsが同事業のために設立した米国法人Gulfstar One, LLCに丸紅が参画するもので、Gulfstarは米石油・ガス開発大手Hess Corporation及びChevron U.S.A. Inc.が所有する米国メキシコ湾Tubular Bells鉱区向けに原油・ガス生産・処理サービス契約を締結している。同契約に基づき、Gulfstarはスパー型洋上生産・処理設備を米国にて建設中で、2014年度第1四半期からのサービス開始を予定している。

 丸紅は、これまでに豪州におけるガス処理・輸送・配給事業への参画など、石油・ガス生産・開発・処理・輸送・配給に関わるインフラ事業への取り組みに注力してきたが、今回の事業参画及びWilliamsとの提携によって更に幅広い地域及び事業種別での展開を進めていく予定。

 事業パートナーとなるWilliamsは、北米における石油・ガスインフラ企業最大手の一角で、年間ガス輸送量は3兆2600億立方フィート(米国全体の年間ガス消費量の約14%)の実績を有している。同社は石油・ガス生産・処理・輸送サービス事業並びに石油化学事業等、幅広い分野での事業展開を図っており、丸紅は今回の案件を契機に同社との連携による北米での事業機会を拡大・発掘していく。

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