【編集長の視点】新日鐵住金は続落も株高が新たな業績上方修正要因に浮上し業績相場を後押し

2013年1月8日 10:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  新日鐵住金 <5401> は8日、4円安の212円まで下げて続落して始まっている。前日7日大引け後に今3月期第3四半期(3Q)に投資有価証券評価損の戻入益230億円が発生すると発表したが、為替相場が、1ドル=87円台とやや円高に振れていることから利益確定売りが増勢となっている。

  同社は、今期第2四半期累計業績に広畑製鉄所・堺製鉄所の事業資産の減損損失や株式市場の低迷による投資有価証券評価損などで合計2579億円の特別損失を計上したが、その減損処理した有価証券の一部に株価の回復が認められたことから戻入益が発生した。

  企業業績は、1月中旬以降に3月期決算会社の3Q決算発表が始まり、円高修正が業績上方修正要因として期待を高めているが、これに続き株高により評価損の戻入益が、新たな上方修正要因として表面化、業績相場に拍車を掛ける展開も有力になる。

  この戻入益の発生は、同社のみにとどまるものではない。2013年大発会大引け後に発表の川崎汽船 <9107> 、藤田観光 <9722> 以降、前日7日取引時間中には北海道中央バス <9085> (札証)、巴コーポレーション <1921> も同様に戻入益発生を発表した。

  昨年11月14日の野田佳彦前首相の解散・総選挙表明以来、日経平均株価は、前日ザラ場高値1万743円まで2079円高、23%高しており、今期第2四半期に株価下落で投資有価証券評価損を計上した企業は、軒並み特別損失が戻入益に変わってくる。もちろん、このまま第4四半期まで株高継続なら3月通期業績も上方修正となり、株価反落なら再度の評価損計上となるわけで、「アベノミクス」効果により円高修正と株高キープが一段と期待されることになる。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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