イオン、反日デモ発生の中国・青島市に新食品スーパー業態店舗をオープン

2012年10月22日 17:27

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「百麗広場店」店舗入口の外観イメージ(画像:イオン)

「百麗広場店」店舗入口の外観イメージ(画像:イオン)[写真拡大]

 イオンは22日、青島永旺東泰商業有限公司(青島イオン)が、10月25日に中国の山東省青島市に青島イオンの新たな食品スーパー業態店舗となる「百麗広場店」をオープンすると発表した。今回の出店により、イオンの中国における総合および食品スーパーの展開店舗数は合計49店舗となる。

 「百麗広場店」は、青島イオンの新たな試みとして、通常の食品の品揃えに加え、人気スイーツ販売店を集めた「スイーツワールド」、専属シェフによる調理演出や親子料理教室等のイベントを実施する常設型カウンター「キッチンスタジアム」など、より顧客に買い物を楽しんでもらえる提案型のコーナーを設置した“ライフスタイル提案”をテーマにした食品スーパー。品揃え面でも、青島随一の品揃えを誇るパスタ、リカー売場を導入するなど、新しい情報に敏感な店舗周辺の20~30代のニューファミリー層をターゲットに、新たな楽しさやライフスタイルを“食”を通して提案する。

 青島市においては、今年9月に中国で起こった一部のデモ隊による破壊行為により、青島イオンの1店舗が被害を受け、営業を一時見合わせていた。その後10月上旬に部分的に営業を再開し、現在は早期再開を望む地域の顧客の声に応えるべく、11月下旬の全館再開に向けて現地従業員を中心にグループ一丸となって準備をすすめている。

 今回の出店について、イオンは、「日本、中国をはじめすべてのイオングループ従業員が共有する『お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する』というゆるぎない理念のもと、イオンはこれまでと変わらず中国における事業展開を推進していく」とコメントしている。

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