ボルト選手が日産本社に登場、「NISSAN GT-R」のブランドアンバサダーに就任

2012年10月11日 21:32

印刷

 日産自動車は11日、ロンドンオリンピックでの世界記録達成と多くの金メダルを獲得したウサイン・ボルト選手が本日、時速315kmの「NISSAN GT-R」のブランドアンバサダー、及び日産の意欲的なグローバルマーケティングを推進するため「Director of Excitement(ダイレクター・オブ・エキサイトメント)」に就任するという特別な契約に署名したと発表した。

 11日に日産のグローバル本社に登場したボルト選手は、「走ることは私のインスピレーションです。そして私は、日産がさらに、すべての人にとってエキサイティングなブランドとなるようお手伝いをしたいと思っています」と語った。また、今回ボルト選手は、日産とのパートナーシップをより強化するというニュースと同時に、2016年にリオデジャネイロで開催される夏季オリンピックでも優勝することを誓った。

 日産の志賀俊之最高執行責任者(COO)は、ボルト選手の日産に対する支持の表明と、ロンドンオリンピックの直前に日産のブランドスポークスマンとなったという深いつながりを歓迎し、「日産は、オリンピックで世界中の人々を魅了したエキサイトメントの精神を共有している。この精神を素晴らしい経験へと変えるのにウサイン・ボルト選手ほどふさわしい人物はいない」と述べた。

 同日、ボルト選手のスポーツへの貢献と自動車への情熱に対して、1台限定で生産されたゴールドの「NISSAN GT-R」がお披露目された。同車両はチャリティーオークションに出品され、その売り上げはウサイン・ボルト基金へと寄付され、ボルト選手の母国ジャマイカの子供たちや若者に教育的・文化的な機会を作り出すという同財団の活動に役立てられる。

 この1台限りの「NISSAN GT-R」はオンラインオークションのeBayに出品される予定。同車両には、ボルト選手のサインがエンボス加工されており、特注の純金のインテリア装飾が施されている。同オークションについての詳細は今月中に発表される。

 日産とボルト選手とのパートナーシップの一環として、ボルト選手は本日、同社の追浜にあるテストコースで様々な「NISSAN GT-R」を試乗した。今後、ボルト選手の運転の仕方や加速、ハンドリングのテクニックが、ボルト選手専用の「Bolt GT-R」の開発に反映されるという。

 また、ボルト選手は、日産の商品担当者と協力して限定バージョンの「NISSAN GT-R」を開発していく。この限定車は「NISSAN GT-R」が販売されている市場に投入していく予定。限定車の詳細については後日発表される。

 さらに、ボルト選手は、日産のグローバルブランドキャンペーン「WHAT IF」に貢献することも期待されている。日産を象徴するクルマや革新的な技術が描かれた広告を世界中の空港で展開する同キャンペーンは、8%の市場シェアと8%の営業利益率の達成を目指した日産の2016年度までの中期経営計画「日産パワー88」の取り組みの一環。

 日産は、ブランドパワーの向上に弾みをつけるため、「What if you could drive the future, today? (もしも、今日、未来を運転できるとしたら?)」とした電気自動車「日産リーフ」を使ったテレビコマーシャルの放映も、今年10月より6つの主要なテレビネットワークで開始する。

関連記事