三井物産、メキシコ最大のガス配給事業会社に資本参加

2012年9月20日 13:33

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 三井物産は19日、投資子会社を通じてスペインのイベルドローラ社の子会社よりメキシコのガスナチュラル・メヒコ(GNM)社の株式を取得し、メキシコにおけるガス配給事業に参画すると発表した。

 三井物産が新たに設立したミット・ガス・メキシコ社とイベルドローラ社子会社のイベルドローラ・エネルヒア社との間で、2012年9月18日に株式売買契約を締結した。買収額は8,200万ドル(約65億円)で、関連当局の許認可を取得後、ミット・ガス・メキシコ社はGNM社株式の13.25%を取得する。さらに、今後三井物産は、GNM社の他の株主からGNM社株式の1.75%を約1080万ドル(約9億円)で追加取得し、今回と合わせ合計15%の株式取得を行う予定。

 GNM社は、メキシコシティ、モンテレーといったメキシコ国内の主要都市や、トルーカ、バヒオといった今後の成長が期待される都市を含む国内6地域で、民生・商業・産業向けにガス配給サービスを提供している。GNM社は、約130万の顧客にガス配給サービスを提供しており、顧客数及びガス配給量の双方においてマーケットシェアトップを誇るメキシコ最大のガス配給事業会社。

 三井物産は、現在メキシコにおいて、太平洋岸のマンサニージョでLNG受入ターミナル事業を行っている他、国内6箇所でのガス火力発電事業を始めとする天然ガス関連事業を展開している。また、ブラジルにおいても国内7州でガス配給事業を行っている。

 三井物産は、今回の資本参加をこれらガス関連事業の垂直、水平展開の一環と位置付けており、既存事業で培った事業運営や操業に関するノウハウを活用することで各々の事業・サービス内容の一層の向上を目指す。

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