川崎重工、シンガポールの地下鉄電車132両を約177億円で受注

2012年8月29日 17:06

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シンガポールLTA向け地下鉄電車の車両イメージ(画像:川崎重工業)

シンガポールLTA向け地下鉄電車の車両イメージ(画像:川崎重工業)[写真拡大]

 川崎重工業は29日、Kawasaki Heavy Industries(Singapore)Pte. Ltd.(KHI-SIN)および中国の南車四方と共同で、シンガポールのLand Transport Authority(LTA、陸運庁)から地下鉄電車132両(22編成)を受注したと発表した。

 今回の契約の受注金額は約177億円で、川崎重工がプロジェクト全体の統括、設計、台車や主要機器の供給を行い、南車四方が完成車両の製作および工場試験、KHI-SINが車両の基地搬入や納入整備、現地試験を担当し、2015年から2016年にかけて納入する予定。

 シンガポールでは、2020年までに軌道系都市交通システムを現行の2倍に延伸する計画が進められており、さらに在来線(南北線および東西線)におけるピーク時の混雑緩和とエネルギー効率の向上を目的として、新型車両の導入が進められている。今回受注した車両は、東西線の延伸および在来区間の輸送力増強に対応するものとなる。

 これまで川崎重工は、他社との共同受注を含めて、LTA向けに地下鉄電車を1986年から1989年にかけて396両、1999年から2001年にかけて126両、2011年から2012年にかけて132両納入した実績を有しており、さらに現在78両を製造中で2014年までに順次納入する予定。今回の受注は、川崎重工の契約履行能力、納入車両の良好な運行実績・品質、ならびに今回の入札で提案した技術・価格が総合的に評価されたもの。

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