住友商事と製粉企業グループPrima Limited、豪州冷凍パン生地事業を買収

2012年8月21日 16:35

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 住友商事とアジア製粉・食品大手Prima Limited(本社:シンガポール)は21日、共同で、オセアニア最大の冷凍パン生地メーカーYarrows(ヤローズ)グループの豪州冷凍パン生地事業を買収すると発表した。

 ヤローズグループは、オセアニア域内のレストランおよびスーパーなどのインストアベーカリー、そしてファーストフード業界で世界最大の店舗数を誇るSubway(サブウェイ)レストラン・チェーンのオセアニアおよびアジアの店舗に冷凍パン生地を供給している。

 今回、住友商事40%、プリマ40%および現地資本20%で設立した共同事業会社Suprima Frozen Foods Pty Ltd(スプリーマ)が、ヤローズグループの豪州での冷凍パン生地の製造・販売事業拠点であるパース工場およびシドニー工場を取得し、生産設備および既存顧客含め、その事業を継承する。同2工場の冷凍パン生地市場シェアは豪州国内で9割を超す。

 豪州の製パン市場は過去10年間、年率2.2~2.6パーセントと堅調に推移しており、特にファーストフードを含む外食向け市場は今後年率4パーセント以上の成長が見込まれる有望な市場となっている。スプリーマは豪州における冷凍パン生地製造・販売事業のさらなる成長を目指す。

 一方、住友商事とプリマは2006年にアジア市場における製粉および小麦粉製品事業に関して業務提携したが、今回の共同事業はその一環となる。両社はより一層関係強化するとともに、今後冷凍パン生地事業について、スプリーマを中核に、住友商事の豪州穀物集荷・サイロ事業や共同で出資している中国製粉事業とのシナジー効果、ならびにSubwayなど成長著しいアジア外食市場への展開を検討していく。

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