IHI、大容量LNGタンク建設の新工法を開発 工期を1年以上短縮

2012年7月25日 20:46

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 IHIは25日、大容量LNGタンクの建設工期を大幅に短縮する新工法を開発したと発表した。これまでLNG受入基地を新設する場合、工事着工からLNG受入基地の完成まで約3年半を要していた。設備全体の中ではLNGタンクの工程が大部分を占めるため、今回開発したタンク新工法の適用で、LNG受入基地の着工から運用開始までの期間を1年以上短縮することが可能となる。そのため、計画したLNG受入基地の早期運用開始という事業者のニーズの実現に大いに寄与することになる。

 今回開発した新工法は、地上式LNGタンクの実績容量では最大の18万KL級プレストレスト・コンクリート(PC)タンクに適用可能なもので、従来工法では基礎杭打設から完成まで具体的に「39ヶ月」を要していたものを、新工法を組み入れた工期提案により最短「25ヶ月」での完成が可能となる。

 IHIは、LNGタンクを含めた受入基地設備について、着工から完成までの工期を大幅に短縮することでLNG燃料の導入計画を加速させ、国内エネルギー需給の安定化に貢献していく。

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