三菱自、オランダ工場を現地バスメーカーに1ユーロで譲渡 損失280億円

2012年7月11日 13:52

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 三菱自動車は11日、同社の欧州生産子会社(三菱自動車グループ100%出資)であるNetherlands Car B.V.(ネッドカー、所在地:オランダ・ボーン市)の全株式を、現地バスメーカーのVDL Groep B.V.(所在地:オランダ・アイントホーフェン市)に譲渡することについて基本合意書を締結し、今後、最終的な株式譲渡契約書を締結すべく交渉を進めていくと発表した。

 三菱自動車は、今年2月6日に発表したとおり、自動車事業を取り巻く大きな環境変化の中で全世界での生産体制を見直した結果、ネッドカーに2013年以降の新たな生産車両を投入しないことを決定。その後、2013年以降のネッドカーの存続の可否について、ネッドカーの現従業員を全員引き継ぐことを最優先に協議を続けた結果、今回VDLと株式譲渡に関し基本合意することに至った。

 三菱自動車グループが所有する全株式をVDLに譲渡する。なお、株式の譲渡価格は1ユーロ(約97円)。株式譲渡日は今年12月中の予定。また、今回の株式譲渡を実行した場合、280億円程度の損失が生じる見込みであり、三菱自動車は平成25年3月期に同損失を計上する予定。

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