シャープ、TFT液晶事業訴訟で和解　デルなどに和解金158億円支払い

　シャープは9日、TFT液晶事業に関して北米・欧州において同社に対し提起されている損害賠償を求める民事訴訟のうち、米デルのほか2社より提起されていた民事訴訟について、今回、原告との間で、総額1億9850万ドル（約158億円）の和解金の支払いをもって和解することに合意したと発表した。和解金の支払いにより同訴訟は終結となる。

　デルなど原告は、2009年11月以降、液晶ディスプレイの取引に関する損害賠償を求めて訴訟を提起。同訴訟に関してシャープは今回、「米国の民事訴訟制度、事実関係等を総合的に勘案した結果、和解に合意することが最善の策と判断した」としている。

　なお、シャープは、和解金約158億円を、平成25年3月期第1四半期において特別損失に計上する予定。