JX日鉱日石開発、新潟県佐渡南西沖で石油・天然ガスの試掘調査を来春実施

2012年6月19日 12:39

印刷

 JX日鉱日石開発は18日、2013年春に、新潟県佐渡南西沖にて、石油・天然ガスの賦存状況の確認を目的とした試掘調査を実施すると発表した。同事業は、経済産業省資源エネルギー庁から国内石油天然ガス基礎調査事業として同社が受託したもの。

 JX日鉱日石開発は、2004年にも佐渡南西沖における試掘調査を受託・実施し、商業生産規模には至らなかったものの、油ガス層を発見している。今回の試掘調査が対象としている構造は、この既発見構造の北方に隣接しており、資源エネルギー庁が導入した三次元物理探査船「資源」の探査結果によって抽出された大規模構造。学識経験者等から構成される資源エネルギー庁の委員会において、この構造は石油・天然ガスの存在が高く期待されるとの評価を得て、今回の試掘調査に至った。

 JX日鉱日石開発は、前回の佐渡南西沖の試掘調査のほか、国内外の数々のプロジェクトで培った海洋掘削技術と知見を活かして、今回の佐渡南西沖の試掘事業遂行に当たる。「今回の試掘調査を契機として、今後、商業規模の石油・天然ガスの埋蔵量が確認されれば、国産エネルギーの安定供給と地域経済の活性化に資するものと期待される」と同社はコメントしている。

関連記事