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サントリー、中国ビール大手「青島」と合弁会社設立 上海と江蘇省で事業展開
サントリーホールディングスは5日、同社の100%出資子会社であるサントリー(中国)ホールディングス有限公司(本社:上海、以下サントリー中国)が、中国ビール大手の「青島ビール」(本社:山東省青島)と、上海および江蘇省におけるビールの事業会社と販売会社を合弁で上海に設立することに合意し、本日契約調印したと発表した。なお、合弁会社の出資比率は、事業会社、販売会社ともにサントリー中国と青島ビールが50%ずつとなっている。
サントリーグループは、中国において1984年からビール事業を開始し、1995年には清涼飲料事業をスタートした。その後も「響」や「山崎」などのウイスキーを発売し、2005年に黄酒(ホアンチュウ)事業に参入したほか、2010年には中国のワイン輸入販売会社「ASC ファインワインズ ホールディング」を買収し、伸長する中国ワイン市場への進出を果たした。2011年からは酒類事業・清涼飲料事業が一体となった新体制で積極的にビジネスを展開している。なかでも、ビール事業は上海・江蘇省を中心に展開しており、特に上海ビール市場におけるシェアは1位を誇っている。
一方、青島ビールは、1903年に山東省青島で設立された中国で最も伝統のあるビール会社の一つ。中国全土で販売している主力ブランド「青島ビール」は毎年伸長を続けている。
今回、上海および江蘇省におけるビール事業をいっそう強化したいという両社の意向が一致し、同エリアに特化したビールの事業会社および販売会社を合弁で設立する。事業合弁会社は事業企画、ブランド・商品開発、生産などを、販売合弁会社は営業企画、販売、物流などを担う。二つの新合弁会社の設立により、「三得利」や「青島」をはじめとした商品ラインナップの拡充に加え、上海および江蘇省エリアにおけるきめ細かい販売流通網や効率的な生産・物流体制の実現を図る。なお、このほかの新合弁会社の詳細は、今後両社の協議により決定していくという。
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