住友化学、サウジ・アラムコとの石油化学共同事業の第2期計画に本格着手へ

2012年5月28日 10:59

印刷

 住友化学とサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ)が共同で設立したラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)は、サウジアラビアのラービグにおいて、石油精製・石油化学の統合コンプレックス事業(「ラービグ第1期計画」)を運営しており、住友化学はこれまで「ラービグ第2期計画」の企業化調査をサウジ・アラムコと共同で実施してきたが、今回その事業性を確認し、EPC(エンジニアリング・調達・建設)契約をはじめとする各種プロジェクト契約の締結や、プロジェクト・ファイナンスの確保など、計画を確定するために必要な作業を進めていくと、25日に発表した。

 「第2期計画」では、新たに確保する3,000万立方フィート/日のエタンと、約300万トン/年のナフサを主原料に、エタンクラッカーの増設や芳香族プラントの新設を通して、付加価値の高いさまざまな石油化学製品を生産する。2016年前半から順次稼動させていくことを目標としており、今後ペトロ・ラービグ社において必要な承認手続きを経た上で同社が計画の実施主体となる予定で、総投資額は約70億ドル(約5,600億円)を想定しているという。

関連記事