【注目の決算発表】パナソニックは連日の安値、黒字転換予想も市場予想を大きく下回る

2012年5月14日 13:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  パナソニック <6752> は14日、27円安の543円と3営業日続落し、連日の年初来安値更新となっている。前週末11日大引け後に3月期決算を発表、前期は、今年2月の再下方修正値を上ぶれ赤字転落幅を縮めて着地し、今期は、純利益の黒字転換を予想、今年9月の観測報道値をクリアしたが、市場コンセンサスを下回ることが響いて売り増勢となっている。前週末の米国市場で、同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して6円安(円換算値)で引けたことも買い物を後退させている。

  前期業績は、売り上げが、前々期比より9%減と減収転換し、税引前利益が8128億4400万円の赤字(前々期は1788億700万円の黒字)、純利益が、7721億7200万円の赤字(同740億1700万円の黒字)と落ち込んだ。東日本大震災、タイの洪水、欧州金融危機に伴う円高の進行などの悪経営環境下、地上デジタル放送後の需要減、価格競争の激化で薄型テレビや半導体事業が大きく悪化、徹底した固定費削減を進めたが、事業構造改革費用7671億円を計上したことから大きく赤字転落した。

  今期業績は、構造改革・グループ再編の初年度として新事業体制を推進して増収増益転換、純利益は、観測報道通りに500億円と予想したが、市場コンセンサスの半減以下となる。

  株価は、今年2月の前期業績の再下方修正・赤字幅拡大で悪材料出尽くし感を強め米フォード向けリチウムイオン電池供給も加わり582円安値から年初来高値783円まで底上げしたが、リバウンド幅を上回って同安値まで突っ込んだ。なお下値模索が長引きそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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