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神鋼商事:12年3月期連結業績は増収ながら減益
■非鉄金属部門の減益が響く
神鋼商事 <8075> は27日、12年3月期連結業績を発表し、同日に決算説明会を実施した。
12年3月期連結業績は、売上高8,746億59百万円(11年3月期比1.4%増)、営業利益65億58百万円(同14.5%減)、経常利益59億14百万円(同6.6%減)、純利益29億37百万円(同12.3%減)と増収ながら減益となった。
同社代表取締役社長村瀬敬一氏は、前期を振り返り、「主要需要家である自動車業界は回復基調にありましたものの、粗鋼生産の減少或いは、半導体・家電業界向けが厳しい状況で推移したことを理由といたしまして、連結の売上高は、前年度比では微増に留まりました。また、利益面では経常利益、純利益ともにやや減益という決算内容になりました。経常利益の減益要因は、非鉄金属部門の減益が一番大きな要因でありました。自己資本比率につきましては、11.5%と0.9ポイント改善しています。配当につきましては、中間配当3円を実施しています。期末配当につきましては、3円を予定しています。従いまして、年間6円と前年度比1円の増配を予定しています」と前期を総括した。
■鉄鋼部門の鋼材に関しては国内は振るわなかったものの、輸出が好調に推移
連結セグメント別の売上高、セグメント利益は、鉄鋼2,735億円(同2.9%増)、30億円(同3.7%増)、鉄鋼原料3,631億円(同7.9%増)、9億円(同15.4%減)、非鉄金属1,822億円(同13.1%減)、7億円(同46.2%減)、機械・情報536億円(同14.0%増)、3億円(同55.7%増)、溶材510億円(同4.4%減)、8億円(同14.9%減)、調整等△488億円(同1.4%増)、4億円(同275.0%増)となっている。
連結セグメント別の売上高の状況に関しては、鉄鋼部門については、鋼材に関しては国内は振るわなかったものの、輸出が好調に推移したことで増加した。線材は国内では堅調であった。輸出については、好調に推移したことから増加した。チタン・ステンレスも堅調であった。単体での鉄鋼の取扱量は209万トン(同0.9万トン減)。
鉄鋼原料部門は、神戸製鋼所向け輸入鉄鋼原料は、粗鋼生産量は減少したが、主原料の価格上昇により増加した。冷鉄源・合金鉄は、需要低迷により取扱が減少となった。チタン原料は、需要高回復により取扱高が上昇。
非鉄金属部門に関しては、銅管は、エアコン買換え需要から空調用銅管の取扱高が増加した。銅板条は、自動車向けは回復基調となったが、半導体向けが低迷したことで減少。アルミ製品は、PC周辺機器向け板条、液晶製造装置用加工品の取扱が減少した。非鉄原料は、銅・アルミ地金の取扱が減少した。銅スクラップも減少。
機械・情報部門では、機械製品は、製鉄機械・ゴム機械等は低調であったものの大型化学機器や電池用材料等の取扱が増加した。情報産業関連では、ハードディスク関連機材、高機能フィルムの取扱は、減少したが、太陽電池関連機材の取扱は増加となった。
溶材部門については、溶接材料は、造船業界向けの取扱が微減であった。化工機・自動車・建設業界向け及び輸出の取扱も減少。溶接関連機器は、建設機械・造船業界向けの取扱が増加した。生産材料は、需要減により取扱高減となった。
■D/Eレシオは1.8倍、と0.1ポイント改善
総資産は、2,314億円(同23億円増)。内訳は、流動資産2,036億円(同3億円増)、固定資産278億円(同20億円増)となっている。流動資産の増加要因は、売上債権が30億円減少したものの、現預金が45億円増加したことが主な要因。固定資産の増加要因は、マツボーの買収によるのれん代の増加、投資有価証券の増加、繰延税金資産等の増加による。
負債の合計は、2,029億円(同2億円減)となっている。内訳は、流動負債1,838億円(同29億円減)、固定負債191億円(同27億円増)。流動負債の減少要因は、仕入れ債務の減少が28億円、短期借入金の減少20億円等が挙げられる。固定負債の増加要因は、長期借入金が26億円増加したことが主な要因。
外部有利子負債は、473億円(同6億円増)。D/Eレシオは1.8倍、と0.1ポイント改善。1株当たり純資産は300.7円(同26.4円増)となっている。
連結キャッシュフローは、営業キャッシュフロー89億円、投資キャッシュフロー△41億円、財務キャッシュフロー△2億円となり、総合キャッシュフロー45億円(同77億円増)。
■今期13年3月期連結業績予想は減収ながら増益を見込む
今期13年3月期連結業績予想は、売上高8,400億円(前期比4.0%減)、営業利益76億円(同15.9%増)、経常利益62億円(同4.8%増)、純利益35億円(同19.2%増)と減収ながら増益を見込む。
増益要因は、前期不振であった非鉄部門、機械・情報部門の回復による。
セグメント別の売上高、経常利益の予想値は、鉄鋼2650億円(同85億円減)、28億円(同2億円減)、鉄鋼原料3,140億円(同491億円減)、11億円(同2億円増)、非鉄金属1,920億円(同98億円増)、10億円(同3億円増)、機械・情報720億円(同184億円増)、5億円(同2億円増)、溶材440億円(同70億円減)、6億円(同2億円減)。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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