韓国サムスン電子、第1四半期の営業利益は4,100億円―スマホ好調で過去最高を更新

2012年5月1日 06:59

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■売上高45兆2700億ウォン…LEDテレビ好業績・半導体は善戦
 韓国サムスン電子がスマートフォンとLEDテレビの業績好調と半導体の善戦により、第1四半期決算で過去最高の5兆8千500億ウォン(約4,128億円)の営業利益を上げた。

 サムスン電子は27日、2012年度1~3月の連結決算で、売上高が前年同期の36兆9千900億ウォン(約2兆6,104億円)より22.4%増の45兆2千700億ウォン(3兆1,948億円)、純利益は2兆9千500億ウォン(約2,081億円)より約98.42%増の5兆8千500億ウォン(約4,128億円)という集計結果になったことを明らかにした。

 これは今月初めに発表した業績ガイダンスと比べ、売上高が2千700億ウォン、営業利益が500億ウォン増え、特に営業利益は四半期決算としては過去最高を記録した。

 前四半期である昨年の第4四半期に比べ、売上高は4%減少したが、営業利益は10%増加した。

 昨年の第4四半期に含まれていた一回性利益約8千億ウォンを除くと、本年度第1四半期の実質的な営業利益は昨年の第4四半期より約30%増加している。

 半導体を除く全事業で営業利益が改善しており、特にスマートフォンとLEDテレビの販売の増加などで、IM(IT & Mobile Communications)とCE(Consumer Electronics)部門の損益が大幅に改善した。

 部門別では携帯電話などのIM部門がスマートフォンの販売好調を受け、売上高が前年同期比70%増の23兆2千200億ウォン、営業利益は約193%増の4兆2千700億ウォンを記録した。

 携帯電話の場合、世界市場は前四半期に比べて約10%減少したが、サムスン電子のスマートフォンは新興市場でも販売が増加したため、前四半期と比べて大幅に成長し、平均単価(ASP)も上昇した。

 生活家電などのCE部門は市場の需要は減ったが、プレミアム製品の強化で収益が改善した。

 CE部門売上高は2%増の10兆6千700億ウォンにとどまったが、営業利益は先進・新興市場を狙ったLEDテレビの比重が増え、約550%増の5千300億ウォンを記録した。

 LCDパネルなどのDP部門はOLEDパネル事業の収益拡大で、売上高が31%増の8兆5千400億ウォンを記録し、営業利益は2千800億ウォンに黒字転換した。

 半導体部門はメモリー価格の下落が続いた上、顧客注文充足のための生産ライン転換費用などで、売上高と利益が減少した。しかし、赤字を記録したSKハイニクスなどの他企業よりは善戦しており、実績の悪化をくい止めた。

 半導体部門の売上高は、前年同期比13%減の7兆9千800億ウォンで、営業利益も54%減の7千600億ウォンだった。(翻訳:中川)

※この記事は재경일보提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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