【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】仏大統領選決選投票や日・米・ユーロ金融政策に対する思惑が焦点

2012年4月29日 18:29

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フューチャー:4月30日~5月4日のユーロ・円相場見通し】

■1ユーロ=104円台~109円台を想定

  来週(4月30日~5月4日)(東京市場は5月1日~2日)のユーロ・円相場については、概ね1ユーロ=104円台~109円台のレンジを想定する。

  米FOMC(連邦公開市場委員会)と日銀金融政策決定会合という重要イベントを通過し、スペインの国債利回りもやや落ち着いた状況だが、東京市場が4連休となる週後半には、5月3日のECB理事会(金利発表と記者会見)、4日の米4月雇用統計、さらに6日の仏大統領選決選投票とギリシャ総選挙を控えており、当面の焦点となるだろう。

  当面はリスク回避の動きを強める可能性が考えられるうえに、仏大統領選決選投票やギリシャ総選挙に対する思惑、日・米・ユーロの金融政策に対する思惑が波乱要因となり、ユーロ売り・円買いが優勢になる可能性もあるだろう。東京市場が休場の間には、仕掛け的な動きにも注意が必要になるだろう。

  前週(4月23日~27日)のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=106円30銭台~107円70銭台のレンジで推移した。ユーロ売り・円買いがやや優勢となり、週末27日の海外市場で終盤は1ユーロ=106円30銭~40銭近辺だった。

  週前半はスペイン国債利回り上昇に加えて、22日の仏大統領選第1回投票でサルコジ現大統領が苦戦したため、5月6日の決選投票に向けての不透明感などで、リスク回避のユーロ売り・円買いがやや優勢になった。さらに25日の米FOMC、27日の日銀金融政策決定会合という重要イベントも、ほぼ市場のコンセンサスの範囲でサプライズはなく、材料出尽くし感などでユーロ売り・円買いがやや優勢の展開となった。

  ユーロ・円相場に関しては、5月6日の仏大統領選決選投票とギリシャ総選挙が波乱要因として警戒が必要になり、神経質な展開となる可能性が高いだろう。スペインの国債利回り動向についても、当面の過度な警戒感は後退したとはいえ、引き続き注意が必要だろう。

  さらに5月3日のECB理事会と記者会見、4日の米4月雇用統計を控えているだけに、日本、米国、ユーロ圏の金融政策に対する思惑も焦点だろう。

  当面の注目スケジュールとしては、4月30日のスペイン第1四半期GDP速報値、ユーロ圏4月消費者物価指数速報値、米3月個人所得・消費支出、米4月シカゴ地区購買部協会景気指数、日米首脳会談、5月1日の中国4月PMI(購買担当者景気指数)(物流購買連合会)、豪中銀理事会、米4月ISM製造業景気指数、2日の日本マネタリーベース、ユーロ圏3月失業率、ユーロ圏4月製造業PMI改定値、EU財務相理事会、米4月ADP雇用報告、3日のECB理事会(金利発表と記者会見)、米4月ISM非製造業景気指数、米新規失業保険申請件数、3日~4日の米中戦略・経済対話、4日のユーロ圏3月小売売上高、ユーロ圏4月総合・サービス部門PMI改定値、米4月雇用統計などがあるだろう。

  その後の注目イベントとしては、5月6日の仏大統領選決選投票、ギリシャ総選挙、9日の独3月貿易収支、仏3月貿易収支、9日~10日の英中銀金融政策委員会、10日の日本3月経常収支、韓国中銀金融政策委員会、インドネシア中銀政策理事会、英3月貿易収支、米3月貿易収支、米4月財政収支、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の講演、14日のユーロ圏財務相会合、15日の仏第1四半期GDP速報値、独第1四半期GDP速報値、ユーロ圏第1四半期GDP速報値、EU財務相理事会、17日の日本1~3月GDP1次速報値などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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