ピックルスコーポレーション:12年2月期業積は増収大幅増益を達成

2012年4月24日 16:54

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■20日、12年2月期決算説明会を開催

  漬物業界のリーディングカンパニーであるピックルスコーポレーション <2925> (JQS)は20日、12年2月期決算説明会を開催した。

  12年2月期業積は、売上高215億87百万円(11年2月期比3.7%増)、営業利益9億82百万円(同70.1%増)、経常利益10億66百万円(同70.9%増)、純利益5億91百万円(同61.9%増)と増収大幅増益を達成した。

  配当については、35周年として記念配5円を加え、年間配当15円とした。

  大幅増益となった要因は、春から胡瓜、白菜といった原料野菜が安値で推移したことによる。特に白菜は、年間を通じてほぼ一昨年を下回る値段で推移した。もうひとつの要因は、一昨年立ち上げたピックルス関西・新工場の製造効率の改善が挙げられる。一昨年は営業利益が96百万円の赤字であったが、12年2月期は1億1百万円の黒字となった。

  品目別の売上高は、浅漬け・キムチ103億74百万円(同0.5%増)、惣菜26億4百万円(同29.0%増)、ふる漬け6億65百万円(同2.3%減)、漬物79億43百万円(同10.0%増)。

  販路別売上高は、量販店・問屋等162億15百万円(同5.7%増)、コンビニ35億82百万円(同14.0%増)、外食・その他17億90百万円(同23.4%減)。外食・その他の大幅減収要因は、野菜の販売を取りやめたことによる。

  販管費は、43億37百万円(同7.0%増)。内訳は、運搬費20億39百万円(同0.4%減)、人件費13億3百万円(同7.2%増)、広告宣伝費2億80百万円(同91.0%増)、減価償却費52百万円(同2.7%増)、その他6億62百万円(同12.1%増)となっている。

■自己資本比率は1.0ポイントアップし47.3%となる

  連結貸借対照表の総資産は、132億81百万円(同8億60百万円増)。内訳は、流動資産43億10百万円(同9億54百万円増)、固定資産89億71百万円(同93百万円減)。流動資産の増加要因は、預金、買掛金が増加したことによる。

  総負債は、69億98百万円(同3億24百万円増)。内訳は、流動負債46億34百万円(同4億69百万円増)、固定負債23億64百万円(同1億45百万円減)。流動負債の増加要因は、買掛金の増加による。

  純資産は、62億82百万円(同5億36百万円増)。その結果、自己資本比率は、1.0ポイントアップし、47.3%となっている。

  キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フロー12億9百万円、投資キャシュ・フロー△2億46百万円、財務キャッシュ・フロー△3億52百万円。期末残高は、17億72百万円(同6億10百万円増)。

■今期13年2月期業績予想は増収ながら減益を見込む

  今期13年2月期業績予想は、売上高228億3百万円(前期比5.6%増)、営業利益9億30百万円(同5.3%減)、経常利益9億94百万円(同6.8%減)、純利益5億68百万円(同3.9%減)と増収ながら減益を見込んでいる。

  減益の要因は、3月、4月と前期と比較して気温が低かったことから野菜の価格が高値でスタートしていること、電気料金の値上げが17%となった場合、ほぼ5,000万円のコスト高となること、また、原油価格の高騰による包装材料の値上げ、更に、広島工場の準備に掛かる費用の増加等が挙げられる。

  品目別の売上予想は、浅漬け・キムチ110億18百万円(同6.2%増)、惣菜32億円(同22.9%増)、ふる漬け7億12百万円(同6.9%増)、漬物78億72百万円(同0.9%減)となっている。

  販路別売上予想は、量販店・問屋等170億50百万円(同5.1%増)、コンビニ38億75百万円(同8.2%増)、外食・その他18億78百万円(同4.9%増)。

  販管費は、45億10百万円(同1億73百万円増)を見込む。内訳は、運搬費22億3百万円(同8.1%増)、人件費14億24百万円(同9.3%増)、広告宣伝費2億51百万円(同10.3%減)、減価償却費43百万円(同15.7%減)、その他5億86百万円(同11.4%減)。

  設備投資計画は、生産増のため、各工場の増床、改築を見込んでいるため、7億34百万円(前期3億16百万円)を予想している。広島工場の建設費用については、14年2月に計上される。

■漬物業界の市場規模は4,081億円、惣菜産業の市場規模は8兆円

  漬物業界の市場規模は、2011年の工業統計によると4,081億円となっている。売上が伸びてきているのは、浅漬けとキムチでその他の漬物は減少傾向にある。全国の漬物連盟会員数は、1994年に2,000社を超えていたが、07年には1,500社を割込み、2011年は1,100社を切っていて、寡占化がどんどん進んでいる状況である。100億円以上の売上をあげている企業は4社。その中で、同社は、唯一、200億円を突破している企業である。

  一方、惣菜産業の市場規模は、2004年7兆1,897億円、2008年8兆2,154億円、2010年8兆1,753億円と8兆円を超えるまでに伸びてきている。同社では、惣菜を浅漬け・キムチに続く売上の柱に育てていく方針。今期は32億円を見込んでいる。

  商品開発に関しては、現在一番伸びているのがキムチであるため、キムチに注力する計画。まず、新大久保の飲食店やテイクアウト品を調査して誕生した「新大久保キムチ」、白菜の一枚一枚にヤンニョムを丁寧に挟み込んで作った「叙々苑ポギキムチ」、3種類の魚介エキスをいれた「手づくり熟キムチ」、国産の白菜よりも水分が少なく歯ごたえのある韓国産の白菜を漬け込んだ「輸入韓国キムチ」を拡販していく。もうひとつは、子会社八幡屋の商品である福神漬けの「匠づくり」である。通常の福神漬けは、一袋100円以下であるが、この「匠作り」は140円とワンランクアップの商品。この他に、惣菜(ナムル、セロリ、サラダ、アスパラガス、そら豆、魚介類のサラダ)の開発も進める。漬物・惣菜以外の商品としては、肉を用意するだけで簡単におかずが作れる「生姜焼きのたれ」「プルコギのたれ」「照り焼きのたれ」など販売する。

■手薄であった中国・四国を強化するために、広島に新工場を設立

  新商品の開発する一方で、JR・私鉄ドアステッカー、球場、屋外看板、ラジオ、テレビの広告宣伝活動も積極的に行っている。北海道の売上は、規模は小さいが、今年に入って4割増とTV効果により売上が伸びている。

  全国展開については、手薄であった中国・四国を強化するために、広島に新工場を設立する。8月頃着工し、来年の2月の竣工を予定している。この工場が完成すると初年度で9億円、その後20億円の売上を見込んでいる。この工場が出来ると北海道から九州までほぼ全国展開することになる。

  中期経営目標としての向こう3ヵ年の売上高、営業利益は、13年2月期228億3百万円、9億30百万円、14年2月期240億円、9億80百万円、15年2月期255億円、11億円を見込んでいる。

  今期は、各工場の増床、改築、広島工場の準備等により、売上は伸びるものの減益となるが、将来へ向けての積極的投資であり、今後も増収増益ペースで推移する見込み。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【株式市場】円高基調や中国株安を気にする中イトーキなど仕手系株が活況(2012/04/24)
帝国ホテルが好業績と5月のイベントを材料に続伸戻り高値(2012/04/24)
【介護サービス関連特集(2)】各社とも在宅医療・介護サービス分野の強化方針打ち出す(2012/03/25)
【再生可能エネルギー特集(1)】太陽光発電、地熱発電、風力発電にあらためて注目(2012/04/01)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事