楽天、中国におけるネットショッピングモール「楽酷天」を終了

　楽天は、中国本土においてBaidu,Inc.（百度）との提携により「楽酷天（Lekutian）」のサービス名で行っているインターネット・ショッピングモールを終了する。サービスの終了時期は今年5月末の予定。

　楽天は、2010年1月27日に中国語検索サービスでシェア1位の企業である百度と合弁会社の設立について合意した後、同年10月から中国国内にて「楽酷天」のサービスを開始した。しかし、昨年来の中国国内でのEC事業への投資熱に起因する競争環境の激化を背景に、「楽酷天」サービスの業容は計画を下回る形で推移。このような状況の下、楽天は今後の事業展開について百度側とも協議し、各種側面からの検討を行ってきたが、現状では業況を抜本的に改善させることが困難と判断し、今回「楽酷天」のサービスを終了することとした。

　なお、「旅之窓」、「快楽e行」などの現地旅行予約サイトを通じて行っているトラベル事業や、北京の開発子会社におけるシステム開発業務など、楽天及び楽天グループ会社が中国国内で行っている今回の案件以外の事業・業務については、今後とも継続していく方針。また、「当社としては、本件サービスでの経験をふまえ、中国でのEC事業の環境が安定した後には、引き続き、EC事業の機会を模索していく」とし、今後中国におけるEC事業に再参入することに対して含みを持たせている。