三井物産、米国産LNGの輸出プロジェクトで米社と共同検討を開始

2012年4月18日 11:46

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 三井物産は17日、米ルイジアナ州のキャメロン基地において液化天然ガス(LNG)輸出プロジェクトを計画している米センプラ・エナジー社と共同で、日本向けを含めた米国産LNGの輸出実現に向けた検討を開始すると発表した。

 センプラ社は、100%子会社のキャメロンLNG LLC社が保有・運営しているキャメロンLNG受入基地に、液化設備を新たに3系列(プロジェクト総工費60億ドル、1系列当たり年間400万トンの液化能力)建設し、年間で最大1,200万トンのLNG輸出プロジェクトを立ち上げることを目指している。今回の決定はLNG輸出プロジェクトの準備費用の一部を負担するもので、三井物産は1系列分に相当する年間400万トンのLNG輸出枠確保に向けてセンプラ社と共同で検討を行う。

 三井物産は米ペンシルベニア州マーセラス・シェールエリア及びテキサス州イーグルフォード・シェールエリアのシェールガス・オイル事業に参画しており、現在LNG換算で年間100万トンに相当する天然ガスを米国内で生産している。これらのシェールガス・オイル事業では、今後も生産量の増加が見込まれることから、三井物産が権益を保有する天然ガスをLNG輸出に向けた原料ガスとして活用する可能性についても検討していくという。

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