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成田空港、LCC専用ターミナル整備へ 2014年度中の完成目指す
画像:成田国際空港会社[写真拡大]
成田国際空港会社(NAA)は5日、これまで格安航空会社(LCC)の受入れに向けた検討を進めてきたが、今後LCCの旺盛な就航が見込まれると判断し、これに対応するため、LCC専用ターミナルを整備すると発表した。
NAAは、今後の30万回への空港容量の拡大に向けて、国際航空ネットワークの強化に加え、LCCやビジネスジェット等の多様な航空ニーズへの対応力を強化することによる、マルチ・ファンクション・エアポートの実現を目指している。
2010年5月に取りまとめられた国土交通省の成長戦略では、「成田空港においてLCCの本格的な参入促進を図るため、専用ターミナルの整備等により、低コストオペレーションが可能となる環境を整える」との政策が示されている。また今夏には、ジェットスタージャパン、エアアジアジャパンのLCC2社が成田空港を拠点として就航することとしており、両社は国内線を皮切りに、順次国内線・国際線の便数を増やしていくとしている。これらを受け、NAAは今回、LCC専用ターミナルを整備する必要があるとの判断に至った。
今回発表されたLCCの受入れ方針によると、当面の間、国際線は第2ターミナルビル、国内線も同ターミナルビル南北に新たに整備する暫定国内線施設で受け入れを行う。そして今後は、第2ターミナルビル北側地区(現第5貨物ビルの一部及びエプロン)を候補地として、LCC専用ターミナルを整備することとした。
LCC専用ターミナルビルは、2014年度中の完成を目指して整備を進める。このため、2012年度は、専用ターミナルビルの具体的な設計及び準備工事に着手する。また、整備にあたっては、NAAの毎年の事業計画策定過程において、既存航空会社とLCCの競合状況等による影響といった今後の需要動向を見極めた上で、段階的に進めていく。
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