サムスン電子の李健煕一家、上場株式13兆ウォン突破…韓国初の個人で10兆ウォン超え

2012年3月27日 17:27

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■NCソフト代表キム・テクジンはベンチャー富豪初のトップ10入り
 韓国サムスン電子会長の李健煕(イ・ゴンヒ)一家(3人)が保有する上場企業株式の資産が13兆ウォンを突破した。

 25日、財界専門サイト財閥ドットコムが1千820社の上場企業の大株主と特殊関係者が保有する株式持分価値を23日の終値基準で評価した結果、サムスン電子会長の李健煕氏と血族1親等以内(配偶者含む)の家族が保有する株式資産は13兆87億ウォンと推算された。昨年からわずか1年の間に株式資産が約25.4%(2兆6千363億ウォン)も急増しており、これは最近サムスン電子の株価が急騰したことが要因とみられる。

 さらに、李健煕会長の株式保有額は前年対比21.7%(1兆8千900億ウォン)増の10兆5千832億ウォンで、歴代最高値を記録。韓国では初めて個人で10兆ウォンを超える株式豪富となった。

 李健煕会長の長男でサムスン電子社長の李在鎔(イ・ジェヨン)と、その妻でサムスン美術館Leeum官長の洪羅喜(ホン・ラヒ)の株式価値も前年対比44.4%も急増し、それぞれ1兆597億ウォン、1兆3千658億ウォンと集計された。

 続いて現代自動車グループ会長鄭夢九(チョン・モング)一家(5人)が前年対比9.6%(8千546億ウォン)増の9兆7千609億ウォンで 2位に、ロッテグループ会長辛格浩(シン・ギョクホ)一家(6人)は前年対比16.1%(7千278億ウォン)減の3兆7千845億ウォンで3位となった。

 また、新世界グループ会長李明熙(イミョンヒ)一家(5人)は前年対比9.7%(2千751億ウォン増の3兆1千904億ウォンで4位となり、LGグループ会長具本茂(ク・ボンム)一家(5人)は9.3%減の2兆6千33億ウォンで5位となった。

 セヌリ党元代表鄭夢準(チョン・ モンジュン)(1人)は寄付などの影響で、株式資産が前年対比38.7%(1兆5千481億ウォン)も減少する2兆4千543億ウォンとなり、4位から6位に落ちた。

 続いて韓国タイヤ会長趙洋来(チョ・ヤンレ)一家(6人)が前年対比25%増の2兆2千799億ウォンで7位と順位を一つ上げた。

 SKグループ会長崔泰源(チェ・テウォン)一家(2人)は株式資産が前年対比5.5%増の2兆2千477億ウォンを記録したが、韓国タイヤの趙会長一家より増加幅が小さいため、7位から8位へ順位を下げた。

 アモーレパシフィック社長徐慶培(ソ・ギョンベ)一家(4人)は株式資産が1兆9千263億ウォンで、1年の間に約34.6%も増加し、10位から9位に順位を上げた。NCソフト社長金沢辰(キム・テクジン)(1人)も同期間の株式資産が23%も増加する1兆6千759億ウォンで12位から10位に上昇し、ベンチャー富豪として初めて家族株式資産順位のトップ10に入った。

 一方、株式資産が1兆ウォンを超える、いわゆる“1兆ウォンクラブ”の株式富豪家族は昨年より1つ減少し、李健煕会長一家を含む16家族と集計された。

 オリオングループ会長譚哲坤(ダム・チョルゴン)一家など、3家族の上場企業株式資産が1兆ウォンを超える中、昨年1兆ウォンを上回ったGSグループ会長許昌秀(ホ・チャンス一家(3人)、リ・スヨン OCIグループ会長李秀永(イ・スヨン)一家(5人)、暁星グループ会長趙錫来(チョ・ソクレ)一家(5人)、韓火グループ会長金升淵(キム・スンヨン)一家(5人)など、4家族の株式資産は系列社の株安で1兆ウォン以下に下がった。(翻訳:中川)

※この記事は재경일보提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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