アウディ、ルマン24時間レースに4輪駆動ディーゼルHVマシンで参戦

2012年3月2日 16:36

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 アウディAGは、今年のルマン24時間レースに4輪駆動ディーゼルHVマシンを投入する。アウディが今回投入するマシンは、ディーゼルの高燃費TDIエンジンにハイブリッドシステムを融合した世界初のLMP1マシンとなる。完全に新しくなったそのプロトタイプマシンには、クアトロシステムが再び採用されている。

 6月16、17日に開催されるルマン24時間レース(フランス)での総合優勝獲得を目指し、5月5日のスパ フランコルシャン6時間耐久レース(ベルギー)でレースデビューを飾る新型マシンの名前は「Audi R18 e-tron クアトロ」。アウディは、すでに将来の市販車への使用を睨んでe-tron クアトロとしてテストが重ねられている魅力的な方法で2つの技術を融合させた。

 これはアドバンテージに実績のあるクアトロシステムとエレクトロニックドライブのポテンシャルを融合させた、新世代の4輪駆動システム。新方式は、片方のアクスルを従来型エンジンで駆動し、もう片方のアクスルをモーターで駆動させるという方法。

 「アウディは、市販車に反映する技術との連携を常に意識しながら、出場するレースのカテゴリーやチャンピオンシップを選択しており、ひいてはアウディのお客様に優れた技術を提供し続けている。クアトロシステム、TFSIエンジン、TDIエンジンの3種は、モータースポーツがいかに市販車向け技術の開発と強い連携を持っているかを示す顕著な例。これらとほぼ同じ流れが、e-tron クアトロにも存在する。我々は、このまったく新しい技術が市販車に採用されるのに先立って、サーキットで実証実験する」と、アウディ モータースポーツの責任者Dr.ウォルフガング ウルリッヒ氏はコメントしている。

 Audi R18 e-tron クアトロのフロントアクスルには、減速中に動力を回生するシステムが搭載されている。この動力は電力に形を変えてフライホイール蓄電池に供給され、120km/h以上での加速時の動力として使用される。このシステムは、フロントアクスル部分に作用している。

 一方、375kW(510hp)を発揮するV6 TDIの出力は、トランスミッションを介してリアアクスルに供給される。これらのシステムがお互いに支え合うことで、e-tron クアトロの新しいドライブを創り出している。

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