【注目の事業&商品】生化学工業が手術と同等効果の腰椎間板ヘルニア治療剤を開発

2011年12月27日 13:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ヒアルロン酸を用いた医療用医薬品等を得意とする生化学工業 <4548> は、注射によって手術と同等の効果の見込める腰椎椎間板ヘルニア治療剤「SI-6603」の開発に取り組んでいる。

  腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の中心部分にある髄核や外側の線維輪の一部が突出することで脊椎周辺の神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こす疾患。「SI―6603」は髄核の構成成分であるグリコサミノグリカンを分解するコンドリアーゼという酵素。これを椎間板内に投与することでグリコサミノグリカンが分解され髄核が縮小し神経への圧迫を減少させる。

  日本において腰椎椎間板ヘルニアで病院を訪れる患者は年間110万人程度といわれている。治療方法は、症状にもよるが、まず、鎮痛剤の服用やコルセットなどで患部を固定する保存療法がある。これらに効果がない場合は、神経ブロック注射や手術による治療が行われる。とくに、手術の場合は入院やリハビリ期間も入れると1ヶ月程度となり、費用も30~40万円と高額。

  同社が開発中の「SI―6603」は、神経ブロック注射や手術を必要とする重度な患者をターゲットとしており、日帰りもしくは1泊入院での治療を想定。薬価がまだ決まっていないため費用全体は分からないものの、手術に比べると患者負担は金銭的にも時間的にも身体的も大幅に軽減される。国の医療費負担軽減ということでも期待される。

  同社の得意とする「糖質科学」研究の中から注目したもので2000年5月に第I相臨床試験を同社独自で開始。2010年に取得した第II・III相臨床試験の結果に加え、さらなるデータの集積を目的として、引き続き第III相臨床試験を開始する。世界でも初めてのテーマで、アメリカでも第II相臨床試験を実施中。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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