丸紅で米国のアラスカ州での天然鮭鱒事業を強化

2011年12月26日 11:00

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 丸紅は子会社である米国North Pacific Seafoods, Inc.社(以下、「NPSI」)を通じ、Yardarm Knot, Inc.社が保有するRed Salmon Cannery(以下、「Red Salmon工場」)を買収し、米国アラスカ州における天然鮭鱒を主体としたアラスカ水産物事業を強化する。買収総額は約47百万米ドル(約36億円)となっている。

 今回の買収によって、NPSIの既存4工場で生産される約45,000トンのアラスカ水産物に加え、Red Salmon工場の12,000トンの合計57,000トンを、日本市場、需要が拡大している欧米の主要水産消費市場、及び中国、東南アジア等の新興国市場向けに安定供給する。

 天然鮭鱒をはじめとするアラスカ水産資源については、米国がいち早く生態保全、乱獲防止など資源管理に取り組み、MSC認証を取得する等、その動きは世界的に評価されている。またアラスカは市場シェアの50%以上を占める、安心安全な天然鮭鱒の最大生産地であり、その中でも特に日本市場で馴染みの深い紅鮭については、世界生産量の75%を占めている。

 今回のRed Salmon工場買収により、丸紅はこの希少性の高いアラスカ産紅鮭の取扱数量を大幅に拡大。丸紅は1972年に米国アラスカ州に進出して以来、一貫してアラスカ天然鮭鱒を主体としたアラスカ水産物の取り扱いを行ってきた。アラスカ産を含め日本における紅鮭の取扱量は国内首位となっている。

 今後は希少性のある天然鮭鱒を武器に、丸紅が取り扱う他水産物の販売拡大につなげ、川上から川下まで丸紅の「食料資源のグローバルサプライチェーン」の一翼を担う、水産物の安定供給体制の構築を更に進めていく。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事