関連記事
【外国為替市場を検証:ドル・円相場】良好な米主要経済指標を受けドル買い・円売りがやや優勢
【外国為替市場フラッシュ:12月19日~23日のドル・円相場】
■1ドル=77円70銭近辺~78円20銭近辺で小動き
12月19日~23日の週のドル・円相場(23日の東京市場は休場)は、概ね1ドル=77円70銭近辺~78円20銭近辺の小幅レンジで推移した。クリスマス休暇で取引が閑散とする中で、引き続きユーロ圏債務危機問題に関心が集まったが、それほど大きな動きがなく手掛かり材料難となった。ただし良好な米主要経済指標を受けてドル買い・円売りがやや優勢だった。週末23日の海外市場で終盤は1ドル=78円10銭近辺だった。
ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末16日の海外市場では、概ね1ドル=77円60銭台~90銭台で推移した。ユーロ買い・ドル売りの流れでドル売り・円買いが優勢の場面もあったが、終盤は1ドル=77円80銭近辺だった。米11月消費者物価指数(CPI)は前月比0.0%で変わらず、食品・エネルギーを除くコア指数は前月比0.2%上昇となり、いずれも市場予想とほぼ同水準で反応は限定的だった。
この流れを受けて週初19日の東京市場では、概ね1ドル=77円70銭台~78円10銭台で推移した。北朝鮮の金正日総書記死去の報道で地政学リスクが警戒されてドルが買われる場面もあったが、反応は限定的だった。19日の海外市場では、概ね1ドル=77円80銭台~78円00銭台で小動きだった。北朝鮮の金正日総書記死去に対する反応は一巡した。ユーロ圏財務相緊急電話会合では、IMF(国際通貨基金)に対する1500億ユーロの拠出を決定したが、英国などの支援が明示されず、EU首脳会議で合意した2000億ユーロに届かなかった。ただし反応は限定的だった。
20日の東京市場では、概ね1ドル=77円90銭台~78円00銭台で推移した。手掛かり材料難のうえに取引が閑散として小動きに終始したが、終盤はドル売り・円買いがやや優勢だった。20日の海外市場では、1ドル=77円70銭近辺に円が上昇する場面があった。スペイン国債入札で発行額が目標額を上回って利回りも低下したことなどを受けて、高金利通貨やユーロに対してドルが売られる流れとなり、ドル売り・円買いにつながった。ただし終盤は1ドル=77円80銭~90銭近辺だった。
21日の東京市場では、概ね1ドル=77円70銭近辺~90銭近辺で推移した。日銀金融政策決定会合では現行の政策金利据え置きを決定したが、追加緩和策もなく市場は反応薄だった。日本の11月貿易収支は6847億円の赤字で2カ月連続の赤字だったが、これにも反応薄だった。終盤はドル売り・円買いがやや優勢だった。21日の海外市場では、概ね1ドル=77円70銭近辺~78円10銭近辺で推移した。ECB(欧州中央銀行)が実施した期間3年の流動性供給オペの応札額が市場予想を大幅に上回ったため、ユーロ買い・ドル売りの流れとなって円が買われる場面もあった。しかし銀行の資金繰りが厳しいことの裏返しとの見方や、イタリアなど重債務国の国債購入にはつながらないとの見方が広がり、ユーロ売り・ドル買いに転じた流れで円が売られる展開だった。終盤は1ドル=78円00銭~10銭近辺だった。
22日の東京市場では、概ね1ドル=78円00銭台~10銭台で推移した。クリスマス休暇で閑散取引となり、動意に乏しく小動きに終始した。22日の海外市場では、概ね1ドル=78円00銭台~20銭台で推移した。良好な米主要経済指標を受けてドル買いがやや優勢だった。米新規失業保険申請件数は36.4万件と前週改定値から0.4万件減少して市場予想以上に改善した。米11月景気先行指数(コンファレンス・ボード)は前月比0.5%上昇と市場予想を上回った。米12月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は69.9と速報値から上方修正された。また米7~9月期実質GDP確定値は前期比年率1.8%増加と前回改定値から下方修正されたが反応は限定的だった。
23日の海外市場では、概ね1ドル=78円00銭台~10銭台で小動きだった。序盤は良好な米主要経済指標を受けてドル買いがやや優勢だったが、その後はクリスマス休暇で取引が閑散とする中で膠着感を強めた。終盤は1ドル=78円10銭近辺だった。
ドル・円相場に関しては、リスク回避の円買い圧力、米FRB(連邦準備制度理事会)の量的緩和策第3弾(QE3)に対する思惑、ドル買い・円売り市場介入への警戒感などが交錯する状況に大きな変化はないが、市場の関心がユーロ圏債務危機問題に集中しているため、動意に乏しい状況が続いている。
今週はユーロ圏債務危機問題に関してそれほど大きな動きがなく、クリスマス休暇で取引が閑散とする中で小動きに終始した。引き続き欧州各国の国債格付け引き下げ、欧州各国の国債入札や流通利回りの動向が波乱要因となるため注意が必要だが、良好な米主要経済指標を受けて米景気の先行きに対して楽観的な見方も広がり始めているだけに、年末年始休暇の前後や年明け1月6日の米12月雇用統計で、何らかの動きが出る可能性もあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【銘柄診断】エレコムはスマートフォン関連の好調目立つ、今期増額が有力に(2011/12/23)
・【銘柄診断】IDECはLED事業拡大に向け生産体制を強化、来期業績も続伸(2011/12/23)
・株式評論家・犬丸正寛の『時を買え投資法』で着実に稼ぐ、メールマガジン創刊!シンプルに的確に注目銘柄を紹介(2011/06/08)
・プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2011/06/08)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
