全日空、ボーイング787による成田-シアトル、サンノゼ路線を開設 2012年度以降

2011年12月22日 11:24

印刷

 全日本空輸(ANA)は21日、2012年度以降にボーイング787の新たな長距離路線として「成田=シアトル線」、「成田=サンノゼ線」等を新規開設する考えがあると発表した。

 同社の伊東信一郎代表取締役社長は、「ANAグループの『コア事業』となるべき国際線事業については、787の性能を最大限引き出せる新たな長距離路線として、2012年度以降『成田=シアトル線』、『成田=サンノゼ線』等を新規開設したいと考えている。これにより、ユナイテッド・コンチネンタル航空とのジョイントベンチャー事業が強化され、更なる国際線事業の拡大が期待できる」と述べている。

 また、伊東社長は「シアトルは言わずと知れたボーイング社をはじめ、数多くの世界に名立たる企業の誕生の地であり、ビジネスの拠点。また、サンノゼは半導体、IT企業が集積するシリコンバレーの中心都市であり、どちらの都市も日本のみならず、アジア各国からも多くの需要が期待できると考えている。当社が就航すると、両都市ともに日本の航空会社としては唯一となる。また、サンノゼは海外のエアラインを含め唯一の直行便となる」と述べた。詳細については、「今後、就航時期などを含めた最終決定内容について順次お知らせする」としている。

 ANAグループは、待望のボーイング787の導入を契機に、羽田=フランクフルト線の新規開設など、さらなるネットワークの拡充を図る。今回発表された2路線の開設により、米国路線数は既存の8路線に加え、計10路線となる。

関連記事