新日鉄、「鋼矢板セル工法」が過去最大規模で大型海外インフラ案件に採用

2011年12月21日 22:16

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 新日本製鉄は21日、同社が拡販を進めてきた直線形鋼矢板を用いた「鋼矢板セル工法」が、香港の大型インフラプロジェクトである香港人工島建設工事の護岸構造用として採用される(直線形鋼矢板で約10万トン)ことが決定したと発表した。

 一つのプロジェクトで直線形鋼矢板が約10万トンという規模で使用されるのは、国内外の案件において過去最大となる。なお、東京湾横断道路の木更津人工島建設工事では約2万トンの直線形鋼矢板を使用している。

 今回、「鋼矢板セル工法」が、希少動物(ホワイト・ドルフィン)が生息する施工区域に適したエコロジー工法であること、工事現場が香港国際空港に隣接していることから厳しく設定されている空頭制限をクリアーできる工法であること、さらに、新日鉄が製造する直線形鋼矢板の有する製造可能長さ、継手の嵌合(かんごう)強度等の仕様及びこれまでの国内外における豊富なプロジェクト経験に裏打ちされた「製造、設計・施工、デリバリーに関する一貫した支援」について、発注者、コンサルタント、ゼネコンから高く評価されたことから、「鋼矢板セル工法」が採用されることになった。

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