キャノン、ハリウッドなどの映像制作市場に本格参入

2011年11月4日 14:14

印刷

「CINEMA EOS SYSTEM」を構成する製品群 (画像提供:キャノン)

「CINEMA EOS SYSTEM」を構成する製品群 (画像提供:キャノン)[写真拡大]

 キヤノンは4日、映像制作用のレンズやカメラで構成する「CINEMA EOS SYSTEM」を新たに立ち上げ、同システムに対応する製品を2012年1月下旬より順次発売し、ハリウッドをはじめとする映像制作市場に本格的に参入すると発表した。

 キヤノンは創業以来、光学技術を中心とした多様な映像技術の革新を重ね、高性能なカメラやレンズを生み出し続けることによって、写真・映像文化の発展に貢献してきた。今回、その領域をハリウッド映画に代表される映像制作業界に広げ、「CINEMA EOS SYSTEM」を市場に投入することにより、さらなる映像表現領域の拡大と映像文化の発展に寄与していく。

 同システムは、豊富な種類をそろえた現行のEFレンズに、映像制作に最適な性能を持つ「EFシネマレンズ」を新たに加えたEFレンズシリーズを核とし、レンズ交換式ビデオカメラ、デジタル一眼レフカメラの3つのカテゴリーで構成され、高画質な映像表現を実現する。

 「EFシネマレンズ」は、4K(4,096×2,160画素)に対応した高画質で、映像撮影に最適な操作性を備えたレンズ。スーパー35mm対応の14.5mm~300mmの幅広いズーム域をカバーするズームレンズ4機種と、35mmフルサイズ対応の単焦点レンズ3機種の合計7機種を、2012年1月下旬より順次発売する。

 また、EFマウントを採用した"EOS C300"と、映像制作業界で普及しているPLマウントの"EOS C300 PL"の2機種のレンズ交換式ビデオカメラを、2012年1月下旬より順次発売する。 スーパー35mm相当約829万画素の大型CMOSセンサーを搭載し、映画をはじめとした高画質な映像制作を実現する。

 さらに、35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載し、4K動画記録(24P Motion-JPEG)を実現することにより、高画質で豊かな映像表現を可能にする次世代デジタル一眼レフカメラを開発している。 なお、製品名称、詳細な仕様、発売時期などは未定。

関連記事