ルネサスエレクトロニクス、次世代の高性能カーナビ向けシステムLSIを発売

2011年10月19日 11:46

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次世代ハイエンド車載情報端末向けSoC「R-CAR H1」(写真提供:ルネサスエレクトロニク)

次世代ハイエンド車載情報端末向けSoC「R-CAR H1」(写真提供:ルネサスエレクトロニク)[写真拡大]

 ルネサスエレクトロニクスと、その子会社であるルネサスモバイルは18日、次世代のハイエンド車載情報端末向け「SoC(System on Chip:システムLSI)」として、5つのCPUと2つのPowerVR高性能グラフィックスコア、2つの画像認識コア等を1チップ化した「R-Car H1」を製品化し、2011年11月からサンプル出荷を開始すると発表した。

 「R-Car H1」は、カーナビゲーション等の車載情報端末向けSoCでは業界最高のCPU性能である約12GIPS(Giga Instructions Per Second)を実現。同社従来品の約6倍の処理性能であり、様々なアプリケーションの同時制御や、ネットワークを通じて取得した大容量データ処理等をパワフルに実現する。

 また、同社従来品の約8倍となる83M(メガ)ポリゴン/秒のグラフィックス処理により、リアルな3D画像で操作性に富んだナビゲーションが可能なうえ、フルハイビジョン画質1920×1080/60プログレッシブ(以下1080/60p)のコンテンツに対応した動画再生(デコード)などのマルチメディア機能も充実している。

 加えて、同社従来品の約4倍の画像認識処理性能によるトップビューや標識認識等の運転者支援をも実現しており、高級車に要求されるドライビングの快適性、安全支援に貢献する。

 新製品のサンプル価格は未定。量産は2012年12月から開始し、2013年12月には月産10万個の生産を計画している。

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