三井物産、ブラジルでダウとバイオラスチック生産の合弁事業

2011年7月20日 17:20

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三井物産は20日、米化学大手ダウ・ケミカルとブラジルでバイオ化学品製造の合弁事業を行う契約を結んだと発表した。写真は三井物産が公開したプロジェクトの概要を示す図。

三井物産は20日、米化学大手ダウ・ケミカルとブラジルでバイオ化学品製造の合弁事業を行う契約を結んだと発表した。写真は三井物産が公開したプロジェクトの概要を示す図。[写真拡大]

 三井物産は20日、米化学大手ダウ・ケミカルとブラジルでバイオ化学品製造の合弁事業を行う契約を結んだと発表した。世界最大規模の工場を建設し、原油価格の高騰や環境意識の高まりで今後需要の拡大が見込まれるバイオラスチックを生産する。

 三井物産は、ダウが全額出資するSanta Vitória Açúcar e Álcool(SVAA)の株式50%を増資引受で取得する。三井物産の投資額は約2億ドル。

 合弁事業では、サトウキビ農園を運営し、化学品原料としてバイオエタノールを製造する。また、バイオエチレン、バイオポリエチレンなどのプラスチックや、バイオマス資源からの化学品製造販売事業に順次拡大していく予定。

 三井物産は同事業について、同社が注力するグリーンケミカル事業で糖質資源の基盤を確立する重要な機会と位置付けているという。また、将来的には優れた技術を持つメーカーを誘致することで、糖質由来の様々な化学品事業を展開し、更なる価値創造に挑戦するとしている。

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