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三菱航空機、香港企業とMRJ5機購入に関する覚書を締結
三菱リージョナルジェット(MRJ)[写真拡大]
三菱航空機は16日、香港をベースとする航空機リース・整備会社である「ANI Group Holdings Ltd.」と、次世代リージョナルジェット機「MRJ90(Mitsubishi Regional Jet、90席クラス)」5機購入(確定5機)に関する覚書を締結したと発表した。
覚書の締結について同社は、「アジアは世界経済を牽引する市場であり、今回の受注は、三菱航空機にとってこの成長著しい市場でのMRJセールスの大きな一歩となる」とコメントしている。「ANI Group Holdings Ltd.」は現在、インドネシアのエアライン5社に、航空機のリースと整備のサービスを提供している。
「ANI Group Holdings Ltd.」の幹部は、「日本以外のアジア市場におけるMRJの初顧客となることを誇りに思う。著しい成長を続けているインドネシアは、人口は2億4千万人以上、17,000を超える島々で構成されている。インドネシアにおいて今後、都市間移動での航空機の役割がこれまで以上に重要となることは間違いなく、リージョナルジェット機が大いに活躍する市場となるだろう。優れた運航経済性と客室快適性を兼ね備えるMRJは、付加価値の高いリージョナルジェット機として私どもの競争力の向上に大きく貢献してくれると期待している」と述べ、MRJの優れた運航経済性と客室快適性を高く評価した。
さらに、「私どもはMRJファミリーの拡張を心待ちにしており、100席クラスの派生型が加えられた際には、さらに20機の追加発注を検討したいと思っている」と述べ、今後の追加購入にも含みを持たせた。
また、三菱航空機の江川豪雄社長は、「大きく成長しているアジア市場で、MRJの販売活動に注力してきた。この受注はアジア市場のみならず、全世界での販売活動の大きな励みとなる」とコメントしている。
MRJはこれまでに、全日本空輸(ANA)から25機(確定15機、オプション10機)、米トランス・ステーツ・ホールディングス社(TSH)から100機(確定50機、オプション50機)の計125機を受注しており、今回の受注を合わせ、MRJの合計受注機数は130機(確定70機、オプション60機)となる。
三菱リージョナルジェット(MRJ)は、三菱航空機が開発する70~90席クラスの次世代リージョナルジェット機。世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術などの適用と、最新鋭エンジンの採用により、大幅な燃費低減と騒音・排出ガスの削減を実現。圧倒的な運航経済性と環境適合性により、エアラインの競争力と収益力の向上に大きく貢献する。また、1列4席の配置、大型のオーバーヘッド・ビンの装備、新型スリムシートなどの採用により、これまでのリージョナル機にはない快適な客室空間を提供している。
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