【銘柄診断】新日本製鐵は今期見通し未公表だが復興に伴う鉄鋼需要増に期待大

　　新日本製鐵 <5401> が出直り色を強めてきた。４月２８日に発表された前２０１１年３月期は売上げ４兆１０９７億円（前々期比１８％増）、営業利益１６５６億円（同４１７％増）とすばらしい回復決算を果たした。

　　しかし、東日本大震災による国内鋼材需要動向への影響が見通せないほか、第２四半期以降の主原料価格は交渉未着手であり、顧客との第１四半期の鋼材価格改定も現在交渉中のため、合理的な算定・予想が難しいとして今２０１２年３月期の見通しは控えられた。生産減による自動車向け鋼材の需要減少で４月は高炉の稼動を落としている模様だ。

　　ただ、大震災復興に伴う鉄鋼需要の増加期待が背景にあるだけに、自動車生産の回復も加わり、状況は月を追って好転に向かう可能性は十分だ。そうした先行きの期待を汲み取り決算発表後の株価は強調感を一段と強めてきている。震災後の高値クリアーにトライの気配が濃厚だ。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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